5月16日(火) 天気=曇り
08:09猪鼻駐車場→ 08:13強石分岐→ 08:37登山道入口→ 09:14~18杉ノ峠→ 10:03林道出合→ 10:35~11:15御岳山→ 11:41猪狩山分岐→ 12:39車道出合(登山口)→ 12:57猪鼻駐車場
新緑のこの時期、天気が良いと山好きの私としてはジッとしておれない。今日も妻を誘い秩父の御岳山へ出掛けた。同じ名前でも噴火災害で登山禁止となった木曽御嶽と違い、この御岳山は樹林に覆われた静かな低山である。
朝6時過ぎに車で我家を出発し、8時頃秩父鉄道三峰口駅近くの国道140号沿いにある猪ノ鼻駐車場に着いた。此処は4台程の駐車スペースとトイレが併設された無料の休憩エリアで、此処に車を停めて出発する。
国道を5分程歩くと斜め右に分岐する車道があり、右折してこの道に入る。車道は幾度もジグザグを繰り返し標高を上げて行く。途中何箇所かショートカットの歩道があり、そこを歩くと少しは時間を短縮できる。
車道を登って行く。
出発して30分程で、「御嶽山」と書かれた標識が立つ登山道入口に着いた。2台分ほどの駐車スペースもあるので、此処に車を停める事も可能だ。樹林帯に続く登山道は適度な傾斜で良く整備され心地よく歩く事ができる。道沿いには炭焼きの窯?らしき穴もあり里山の雰囲気が漂う。
登山道入口
心地よい樹林の道
炭焼きの窯?
登山道入口から40分程で落合集落への下山路がある杉の峠に着いた。峠の巨木の脇には小さな石の祠と石地蔵があった。フト気付けば峠を吹き抜ける風が冷たく、汗に濡れた身体が肌寒く感じられる。
杉ノ峠
峠からしばしの急登で緩やかな尾根の末端に着く。座り心地の良い倒木もありここで一休みする。休憩地点から少し歩くと高圧電線塔が2本建ち、そこから御岳山の山頂部や滝川ダムの湖面が眺められた。
峠上部の休憩地点
休憩地点先にあったユニーク木製椅子
高圧電線塔から滝川ダム
同じく御岳山頂部
高圧電線塔の先には航空反射板の施設があり、そこから緩やかに降り、その後気持ちの良い樹林帯の尾根道を進んで行く。やがて尾根を乗越す林道を横切り徐々に標高を上げて行くと、両側が切れ落ちた岩尾根となる。
航空反射板施設
気持ちの良い尾根道
尾根を乗越す林道
道沿いは「足元注意、危険」と記された標識が幾つか設置されているが、絶え間なくロープが張られており慎重に進めばそれ程危険を感じない。しかし雨天で岩肌が濡れると危険度がUPするかも知れない。
岩尾根の道
岩尾根を通過すると再び歩き易い尾根道となるが、霧が深くなりヒンヤリとした空気の中を進んで行く。やがて登山道の分岐地点に着く。右は三峰口駅へ降る道、左へ曲がると僅かな距離で立派な祠が鎮座する御岳山(1081m)に到着した。
山頂近くになると霧が深まった。
御岳山山頂
山頂からの展望は良さそうだが霧に遮られ360度真っ白の世界、記念の写真だけ撮って登山道分岐地点のベンチに戻り、お湯を沸かしてランチタイムとする。分岐地点の標識を見ると山頂から落合集落へ降る沢沿いの道は、崩落の為通行禁止(林道を経由して遠回りすれば下山可能)となっているようだ。
登山道分岐地点
40分程で休憩を終え下山を開始する。最初は急な坂道で滑りそうな嫌らしい箇所もあった。しばらく降ると歩き易い樹林帯の道に変った。山頂から25分程で登山道の分岐に着く。直進すれば猪狩山へ向う道、我々は右へ曲がって三峰口駅への下山道を降る。
急な尾根の降り
猪狩山分岐遅延
分岐から先は緩やかで変わり映えのせぬ樹林帯の尾根道が長々と続く。そんな道を淡々と降ると、やがて山麓の展望が効く地点に着いた。そこからジグザグに降り墓地の中を通過すると集落内の御岳山登山口に降立った。
墓地内の変わった墓石
御岳山登山口
集落の車道を僅かに降ると国道140号に合流する。合流地点にトイレと自販機がある休憩所が在ったので、妻をそこに待たせ私はジョギングで車を駐車している猪ノ鼻駐車場まで戻った。
車に乗ると西武秩父線の西吾野駅近くにある「休暇村奥武蔵」のお風呂で登山の汗を流す。此処は施設が綺麗でレストランもあり料金も大人620円とリーズナブルなので、この地域へ来た時はよく利用している。お風呂から上がると帰宅の途に着き、午後3時半頃に早々と我が家へ戻ってきた。
御岳山は若かりし頃一度登っているが、その時の記憶ではもっと眺めの良い山のはずだった。30年余の歳月で山を覆う樹木が育ち過ぎたのだろうか。でも登山の間は誰一人会わず今日はとても静かな山歩きができた。登山道や標識はよく整備され秩父鉄道三峰口駅に程近くアクセスも良いので、秩父御岳山は心地よいハイキングが楽しめるとても良い山です。