Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

カラパタールトレッキング5日目

2018年11月21日 | ヒマラヤ・カラパタール紀行

10月27日(土)     天気=晴れ後曇り

 

ナムチェバザール08:12→ 10:00~50エベレストビューホテル→11:57~12:30クムジュン村→ 15:00ナムチェバザール (歩行5時間)

 

 毎朝、シェルパさんがお湯とホット紅茶を配ってくれると前回のブログに載せたが、その他に添乗員のCさんが参加者の健康手帳を準備しており、毎朝夕にパルスオキシメーターという器具で全員の血中酸素飽和濃度を測ってくれる。この数値が高ければ高度順応しているという事になり、通常通常90以上あれば良、60前後に下ると高度順応していないとなるらしい。

 我々夫婦の数値に毎回問題なかったが、何故かいつも妻の方が高い数値であった。妻の方が高度に強いのだろうか?そんな風に細やかな健康面のサポートがある事も、我々が安心してトレッキング専念できる力となっている。

 さて今日は高度順応と休養を兼ねた軽いハイキングなので、朝8時過ぎに気軽な気分で宿を出発する。ナムチェの村を見下ろす所まで登ると、西方にコンデリ(6187m)が白く輝いて大きく見える。

 ナムチェバザールの村と背後にコンデリ峰(6187m)

 ナムチェ村よりルクラから辿って来た渓谷を望む。

 ナムチェ村のはずれからシャンボチェの丘までしばらく急登の道が続く。辿り着いたシャンボチェの丘は名立たる景勝の地で、エベレストを始めとするヒマラヤの高峰群の眺めが言葉にならぬ程素晴らしい。

シャンボチェの丘より(右からアマ・ダムラム、ローツェ、江ブレスト、タウチェの高峰が望める)

 至福の散歩道

 丘の奥にはエベレストが正面に眺められるエベレストビューホテルが経っている。日本人が経営しているそうで、近くにはヘリポートも備えられお金を出せば此処まで歩かずとも来る事ができる。しかし長い道を経てこその感激や達成感もあるのではないだろうか。ホテルの屋外ビュッフェでしばらくティータイムを楽しむ。

 エベレストビューホテルに向かう(奥の山はコンデリ)

 ホテルのヘリポート

 エベレストビューホテル

 ホテルを出るとクムジュンの村へ向かって緩やかに降って行く。クムジュン村は標高3700m地点にあり、薄青緑色屋根に統一された家々が立ち並ぶ美しい集落だ。シェルパ頭ニマさんの奥さんも此処の出身だと言い、何人かの村人が彼に親しく声を掛けていた。 

 ホテルから望むクムジュン村

 村が近づいてきた

 村の背後にはシェルパ族の聖なる山、クーンビラ(5761m)が聳える。穂高岳を二廻り程険しくしたような岩山だが、登山を禁じられ今だ未踏峰という事だ。

 村の仏塔と背後にクーンビラ峰

 クムジュン村のバレービューロッジで昼食をとる。美しい山岳風景を眺めながら食べるプラディさん手作りの料理のマカロニ風ランチは絶品だった。昼食を終えると往路とは違う道でナムチェへと戻って行く。村のはずれにはエベレスト初登頂の登山家ヒラリーが造ったという小・中学校が在り、山中には珍しくサッカーや野球ができそうな広い運動場を持つ立派な学校だった。

 ランチの温野菜とマカロニ&オレンジジュース

 村からタムセルク峰(右6623m)とカンテガ峰(左6779m)

 村からアマ・ダムラム峰(6812m)

 登山家ヒラリーが創設したクムジュンの小・中学校

 クムジュンから峠への道でヤクとすれ違う

 クムジュンから仏塔の建つ小さな峠を越えてナムチェへ降って行くと、途中に世界最高所の飛行場が在る。ダートの滑走路でセスナ機くらいしか離着陸できないだろう。今は殆どへリポートとして使われているようだ。

 クムジュンとナムチェ間の峠(雲を被った山はエベレスト)

 峠近くの標高3800mにある牧場

 世界最高所の飛行場

 飛行場から急な坂をジグザグに降って行くと、ナムチェの村が眼下に見えた。宿へ戻ると時間が早いので、Cさんの案内で商店街を散策する。商店街には登山用品を中心とした数多くのお店が軒を連ねている。

 道端に咲くヒマラヤリンドウの花

 眼下にナムチェの村が見えてきた

 さして欲しい物も無かったが、商売上手なオバサンの店でYさんと私は羽毛ズボンを買った。値段は値切って30ドルで、一応「ノースフェース」の商標が付いている。妻はお土産用にとヤクの毛の帽子を4枚買い私のズボンと併せて40ドルだった。日本円で4千円と思えば安い買い物だったと思える。

 買ったばかりの羽毛ズボンを履いたYさんと私(真ん中は添乗員のCさん)

 勧め上手なお店のオバ(お姉?)さん(右側と左側はT子さん)

 賑わう商店街

 洒落たフードコート

 ショッピングを終え宿に戻ると、辺りは肌寒いガスに覆われ一気に気温が下がった。午前中は晴れて午後から曇り、こんな天気が毎日続く。最後までこんな天気が続けばよいが・・・明日はタンボチェまでアップダウンの大きなトレッキングとなりそうだが、前半は世界一美しいと呼ばれるトラバース街道を歩く。どんな風景に出会えるか楽しみだ。そう思いつつ寝床についた。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする