何年か前、埼玉県が主催するツアーコンダクターのシニア講習会を受講した事があり、その後何度か日帰りバスツアーの添乗員を体験をした。その時の受講生仲間だったHさんから「同期生仲間で飲み会をやりましょう。」とお誘いのメールが届いた。
西武本川越駅近くの居酒屋に私を含め5人の同期が参加した。同期とは言っても平均年齢アラセブンのオジサンばかり、このメンバーで年に1~2度集まっている。今だ現役なのはKさん一人だが、他の人も何だかんだ仕事をしてるようで、年がら年中遊んでばかりは私だけ、チョット肩身が狭かった。
Kさんに話を聞くと、最近は観光ツアーよりハイキングツアーの需要が増えているそうだ。「ハイキングツアーだったらFさん向きじゃないの。」とKさんに言われたが、添乗員はもう金輪際やりたいとは思わない。
私が添乗員の仕事を挫折した要因は、その頃胃ガン手術の後遺症で食事が普通に取れなかった事や、ツアー終了後の事務処理が苦手だった事など幾つかあるが、端的に言えば接客業に向いてなかったという事に尽きる。
あのまま続けていたら、仕事のストレスから又ガンが再発したかも知れないので、早めに辞めて正解だったと思う。でも添乗の仕事が全く無駄だったとは思わない。お蔭で同期の人達とも知りあえたし、この経験が私の人生の肥やしぐらいにはなったのではないか。