Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

北ア、常念山脈縦走3日目(大天荘テント場~燕岳~中房温泉)

2022年09月19日 | 山歩き

9月14日(水)     天気=晴れ時々曇り

05:15大天荘テント場➜ 05:25~35大天井岳➜ 06:08~25切通岩➜ 06:45~502699mピーク➜ 08:08蛙岩➜ 08:33~52燕山荘➜ 09:07~09燕岳➜ 09:26~37燕山荘➜ 10:04~12合戦小屋➜ 10:58第2ベンチ➜ 11:36燕岳登山口(中房温泉)

 

 今朝も4時前に起床して、具無しインスタントラーメンと漬物だけの朝食を済まし、昨日より一寸早めの5時15分に大天荘のテント場を出発した。テント場から約10分ほどで常念山脈の最高峰、大天井岳〈2922m〉に着いた。

大天井岳山頂

 山頂には既に10名ほどの人々が日の出を待ち構えており、やがて東の地平線をオレンジ色に染めて真紅の朝陽が昇った。壮大な自然のシンフォニーに、待ち人達から「オー」という感嘆の声が洩れた。

山頂からの日の出

同 上

 常念岳や燕岳という人気の山が近くにあるせいか、大天井岳は北アルプスの中では何となく地味な存在だ。あと78m高けりゃ堂々3千m峰の仲間入りして、もっと人気の山になっただろう。

 大天井岳を後にすると、鞍部の切通岩まで200m余の標高差を一気に降る。切通岩は今回のコースで唯一出会う岩場だが、梯子と鎖がしっかり設置されているので危険無く通過できる。

大天井岳から切通岩への降り

切通岩手前の道

切通岩の岩場

 岩場を登り切るとその後は気持ちの良い尾根道が続く。と、そこで安心したのがまずかった。浮き砂で靴底を滑らせ、何という事も無い場所で転んで右膝をしたたかぶつけてしまった。

 ぶつけた場所が砥石みたいにザラザラした花崗岩の石だったので、傷口から見る見る血が滲みバンドエイドでは止血できないほど出血した。仕方ないのでバンドエイドの上から包帯できつく巻いたら、どうやら止血は収まったようだ。それでも歩くのにさほど支障は無かったのでホッとした。

2699m峰から大天井岳方面

 その後は無理せず慎重な脚運びで歩いて行く。2699m峰の先から150mほど標高を下げ、鞍部から大下りの頭へ向かって登り返す。大下りの頭を越えてしばらく進むと蛙岩で、岩と岩に挟まれた狭い隙間を通過する。

大下りの頭への登り

蛙岩の通過

 蛙岩を過ぎると、目前のピーク上に要塞のような燕山荘の建物が見えてきた。緩やかに登って、8時半過ぎに燕山荘へ到着した。燕山荘から燕岳へは空身で向かう。

蛙岩から燕山荘が建つピーク(右手前)と燕岳(左奥)

燕山荘から燕岳方面

 白砂と花崗岩の岩が点在する自然庭園のような道を辿って、燕岳(2763m)の山頂に着いた。何度も訪れた山頂だが、ここから展望する槍穂高を始めとする北アルプスの眺めは相変わらず素晴らしい。

登山道沿いの名所「イルカ岩」

燕岳直下の道

燕岳山頂

山頂から槍ヶ岳方面の眺め

 燕山荘に戻って時計を見ると09:26、コースタイムが2時間50分ほどなので、急いで降れば燕岳登山口を12:30に発車するバスに乗れそうだ。水分とエネルギー補給した後に、合戦尾根コースを下山する。

燕山荘

 合戦ノ頭(2488m)を通過して、直下に建つ合戦小屋で一息入れる。此処は休憩だけの山小屋で、多くの登山者が名物のスイカを美味しそうに食べていた。

合戦小屋

 合戦小屋から先はあまり休む事は無く、良く整備された道を富士見ベンチ、第4,第3、第2、第1ベンチと次々に通過して、11:36分に燕岳登山口へ降り立って登山が終了した。

燕岳登山口

 登山口傍の売店でまずはビールをグイッと飲みたかったが、運転を控えているのでソフトクリームを買う。それが甘くて濃厚でとても美味しかった。

 

 バスは13:25穂高駅へ着き、近くの町営駐車場に停めていた車に戻ると公営の宿ヴィレッジ安曇野へ向かう。此処は入浴料金が550円とリーズナブルなので、よく利用している施設です。

 お風呂に入って三日分の汗と疲れを流すと、生き返ったような気分になる。幸い右膝の傷も出血が止まっている。ソコソコ天気にも恵まれた三日間の山旅は、存分に楽しむ事ができました。後期高齢者目前の私だが、70代まだまだ青春です。

 

 

コメント
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