Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

日本三百名山回顧№115新潟・富山県境、朝日岳(3百名山)

2023年05月14日 | 三百名山回顧

 細々と続いている三百名山回顧ですが、いよいよ名峰、雄峰目白押しの日本を代表する山岳地帯北アルプスへ突入します。まずは北の方から富山・新潟県境に聳える朝日岳です。標高2418mは北アルプスの中ではそれ程高くないが、富山湾沿岸から眺めると、ゆったりとして堂々たる山容を望む事ができます。

 最初に朝日岳を登ったのは昭和62年の夏、妻と二人で栂池スキー場から白馬岳~雪倉岳~朝日岳を縦走し、蓮華温泉へ降った幕営山行でした。この時はいろいろアクシデントがありました。

 まず白馬岳テント場でテントを張った初日に大雨強風の荒天に見舞われ、支柱は曲りテントが吹き飛ばされそうになって(実際に風船玉のように飛ばされたテントもあった)、慌てて白馬岳頂上小屋へ避難、そのまま二日間の停滞を余儀なくされました。

 三日目の8月2日に天気は回復し、朝日岳に向って縦走を開始した。雪倉岳を経由して朝日小屋のテント場で幕営する予定だったが、テント料金をケチって朝日岳北側の白高地と呼ばれる草原にテントを張った。

 その日の夕食を食べ終わった頃に、突然朝日小屋の人が我々のテントを訪ねてきた。無許可の地にテントを張った事を咎められるのかと思ったが、小屋の人の話を聞くと・・「今朝方、蓮華温泉登山口を出発した登山者の中に高齢のご夫婦が居て、その二人だけがまだ小屋に到着していない。ひょっとしたら道の迷った可能性もあるので探しに来た」と教えてくれた。

「何かあったら連絡してください」と言って、山小屋の人は引き返していった。その10分くらい後に、話題にしていた高齢夫婦が我々のテント近くまで登って来たのだった。

 夕闇の中私は慌てて(お~い、お~い)と叫びながら山小屋の人を追いかけ、その後なんだかんだあったものの、結局そのご夫婦は山小屋の人に連れられて朝日小屋へ登って行った。

 結果論だが我々があそこにテントを張っていなかったら、残雪の多い時期なので高齢夫婦は暗闇の中で道を見失い、遭難沙汰になっていたかも知れない。そんなアクシデントがあった事も重なり、この幕営山行は忘れ難い思い出多いものとなりました。

 

 昭和62年7月31日(金)~8月3日(月)

栂池ロープウェイ山頂駅~ 白馬岳~ 朝日岳~ 蓮華温泉

白馬大池

白馬岳テント場付近

白馬岳山頂から朝日岳(左奥の山)方面

雪倉岳の登り

雪倉岳手前のお花畑?

雪倉岳山頂

雪倉岳から白馬岳方面

雪倉岳から朝日岳

朝日岳手前の小桜ヶ原

朝日小屋分地点?

朝日岳を越えて白高地のテント泊地

テント泊地で迎えた朝(背後の山は朝日岳)

 2回目に朝日岳を登ったのは平成6年の9月で、朝日岳から栂海新道を縦走して日本海の親不知まで歩いた山行だった。北アルプスと日本海を繋ぐ栂海新道は、いつか歩いてみたいと思っていた憧憬のコースで、この時は天気に恵まれて朝日岳から日本海の親不知まで計画通りに歩く事ができました。

2日目に泊った栂海山荘から眺めた能登半島や富山湾の風景、そして縦走を終えて親不知海岸の荒波で足を洗った思い出は、一生忘れえぬものです。

 

  • 平成6年9月15日(木)~17日(土)

北又登山口~ 朝日岳~ 犬ヶ岳~ 親不知 

北又小屋の登山口

朝日小屋のテント場

朝日岳への登りから朝日小屋

朝日岳山頂

栂海新道入口地点?

栂海新道、長栂山の降り?

栂海新道から朝日岳を振り返る

登山道から毛勝三山方面?

文子の池

サワガニ山から犬ヶ岳方面

犬ヶ岳山頂

栂海山荘から夕暮れの富山湾と奥に能登半島

親不知の栂海新道登山口

日本海の荒波で足を洗う

 

 

 

 

 

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