Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

群馬県、谷川岳一ノ倉沢周遊ウォーク

2020年11月05日 | 山歩き

11月2日(月)      天気=曇り後雨

09:50谷川岳ロープウェー無料駐車場→ 10:22マチガ沢出合→ 10:41~52一ノ倉沢出合→ 11:06~08湯檜曽川合流地点→ 11:29林道終点→ 11:50谷川岳無料駐車場

 

 谷川岳一ノ倉沢の岩壁は日本を代表する岩登りのメッカで、勿論私のようなヘッポコ登山者には立ち入れる場所ではありません。その一ノ倉沢を谷川岳登山の際に何度か上から見下ろした事はあるが、下から見仰げた事はまだ無かった。

 鬼ケ面山を登った翌日、紅葉見物を兼ねて一ノ倉沢出合へ行ってみる事にした。宿泊した小出インター近くの薬師温泉やまびこ荘を朝食後に出発し、関越道を南下して水上インターで降り、9時半頃に谷川岳ロープウェーの少し下にある無料駐車場へ着いた。

旧小出町の薬師温泉やまびこ荘

 ところが、朝の天気予報がピタリと当たって雨がシトシト降り始めてきた。それに嫌気が差したのか、「私車で待ってるわ。」と妻が言った。「それじゃ仕方ないネ。」と私はチットも仕方なくない顔で応え、一人で駐車場を出発した。

 車道沿いに進むと直ぐに谷川岳ロープウェー山麓駅で、紅葉見物の人達で賑わっていた。更に登ると山岳警備隊の詰め所で、ゲートがあって一般車はこの先へ進めない。

谷川岳ロープウェー山麓駅

ゲート前の山岳警備隊詰め所

一般車通行止めのゲート

 

 ゲートを越えてしばらく歩くと西黒尾根コースの登山口が左に分岐している。この道は途中に岩場もあって谷川岳への登山道としては中ゴー尾根コースと共に健脚向けのハードなコースだ。

西黒尾根コースの登山口

 更に紅葉に彩られた車道を進むとマチガ沢の出合に着く。出会いから眺めるマチガ沢の眺めも中々の迫力だが、一ノ倉沢に比べると前座の如き存在だ。出会いには巌剛新道の入口があり、西黒尾根コースよりこの道の方が初心者向きで歩き易い。

紅葉の車道沿い

マチガ沢が見えてきた

出合にある巌剛新道入口

マチガ沢の紅葉

マチガ沢の岩場

 マチガ沢から更に車道を20分ほど進むと紅葉した樹林の奥に一ノ倉沢の大威容が見えてきた。出合から見仰げる一ノ倉沢の大岩壁は聞きしに優る絶景で、その日本離れした眺めに圧倒される。

一ノ倉沢へ向かう道沿いの紅葉

一ノ倉沢が見えてきた

出合の案内板

出合から反対側の白毛門の山容

 稜線付近は先日の雪が塩をまぶしたように残り、その下には黒々とした大岩壁、そして山麓は紅葉の木々と三段染めの景観となっている。一ノ倉沢では今まで何百人もの登山者が命を落としている。それを思えばこの大岩壁が遭難者を悼む巨大な伽藍というか墓陵に見えなくもない。

出合から一ノ倉沢

一ノ倉沢下部

一ノ倉沢核心部の衝立岩(中央)とコップ状岩壁(右)

 一ノ倉沢までは車道を簡単に歩いて来れるし、遊覧の電気バスも運行しているので見物の人も多い。同じ道を戻るのもつまらないので湯檜曽川へ降って川沿いの道を帰る事にした。

 出合から幽ノ沢へ向かう道を5分ほど進むと、湯檜曽川へ降る分岐があった。分岐から急坂を10分ほど降ると湯檜曽川の河原で、清水峠から土合駅へ向かう歩道と合流した。

幽ノ沢へ向かう道

湯檜曽川へ降る分岐

湯檜曽川へ降る道

湯檜曽川の合流地点

 湯檜曽川へ降っている途中から雨が本降りになって来た。川沿いの道は平坦で傘を差して歩いて行く。この付近の紅葉は期待したほどでは無く一寸ガッカリだった。

湯檜曽川沿いの紅葉

 川沿いの歩道を20分ほど進むと渡渉地点があり、渡ってすぐの所が林道の終点だった。林道を20分ほど歩いて車道に達し、そこから僅かに登って遭難者慰霊碑が祀られた広場を通り、車を停めている無料駐車場に着いた。

渡渉地点

林道終点

林道入口付近

遭難者慰霊碑

無料駐車場

 待っていた妻は戻って来た私に気付かず本を読みふけっていた。マア雨に濡れて歩くより車内で読書の方が、妻にとっては楽しいひと時だったのかも知れない。紅葉の一ノ倉沢を拝む事ができた私もそれなりに満足でしたが。

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新潟・福島県境、鬼ケ面山登山(詳細)

2020年11月03日 | 山歩き

11月1日(日)      天気=晴れ後曇り

07:00六十里登山口駐車場→ 08:10~20マイクロ中継塔→ 09:10~25南岳→ 10:04~45鬼ケ面山→ 11:12~20南岳→ 11:54~58マイクロ中継塔→ 12:48六十里登山口駐車場

 

 田子倉ダム湖の北面に聳える鬼ケ面山は、以前浅草岳へ登った時に岩壁の上にそそり立つ姿が恰好良くて、何時かは登ってみようと宿題みたいに思ってた山の一つだった。

 前日午後に我家を出発し関越道を下って小出インター近くの「道の駅ゆのたに」に向かった。今宵は此処で車中泊とする。隣接してコンビニとスーパーがあり、中々快適な車中泊地です。

 早朝隣のローソンで朝食を取り、登山口がある国道252号の六十里トンネルを目指す。7時前にトンネル入り口の六十里登山口に着いた。最近クマ出没情報が多発しているので、誰も居なければ不安だなと思ったが、駐車場には先着の車が2台停車しておりホッとした。

六十里登山口

 先日買った熊鈴をザックに付けて登山口を出発する。六十里越えの鞍部までは急な道が続く。鞍部の手前には清流の流れる沢が有り、ここで水を確保する。

登山具から登ってすぐの登山道(大雨で道がえぐらたのか?)

鞍部手前の水場

鞍部の標識

 標識のある鞍部に着くと左へ曲がり急なジグザグ道を登って行く。鞍部からマイクロ中継塔のあるピークまでが今日一番の急登で、息を切らせながら登って行く。

マイクロ中継塔ピークへの急登

 登山口から約1時間10分でマイクロ中継塔が立つ広場のようなピークへ着いた。眺めも良くて行く手に南岳から鬼ケ面山の稜線が初めて姿を現し、背後には毛猛山塊やその奥に越後三山などの山々が望まれた。

マイクロ中継塔

マイクロ中継塔から南岳方面

南側の毛猛山塊方面

 マイクロ中継塔から遊歩道のような平坦な道をしばらく進むと標識が有り、ここを右折して南岳へ向かう尾根道を登って行く。この道は緩やかな登りで標高が上がるにつれ展望も開いて、眼下の田子倉湖や只見町の集落そして会津、上越の山々が望まれた。

マイクロ中継塔から歩いてすぐに高圧送電線が横切っている

遊歩道のような道

登山道が右手に分岐する

分岐から南岳への登り

眼下に田子倉湖

雲海に浮かぶ会津の山々

南岳直下

 マイクロ中継塔からちょうど1時間で、南岳の狭い山頂に着いた。此処も360度の展望で、鬼ケ面山から浅草岳へ続く雄大な眺めが素晴らしい。我々のすぐ後に若い単独の女性が山頂に着き、「コンニチワ」と言って風のように追い越されてしまった。その健脚ぶりからきっと鬼ケ面山を越えて浅草岳まで行くのだろう。

南岳山頂

南岳から浅草岳方面

南岳から鬼ケ面山方面(山頂は中央ピークの奥にある)

南岳から毛猛山塊方面(奥に未丈ケ岳、その奥に越後三山)

 彼女にとって単なる通過点に過ぎない鬼ケ面山が、悲しい事に今の我々の精一杯の目標だ。彼女の俊敏な身体が羨ましいが、ロートルの膝痛持ちでは仕方が無い。

南岳から鬼ケ面山への道(単独の女性が手前のピークを登っている)

 南岳からは細い痩せ尾根の道になる。右手は崖で道には先日の雪が薄っすら残っており、万一足を滑らせれば崖下へ転落しかねないのでいささか緊張する。

右側が崖の登山道

背後に南岳

 前方に見えたピークが山頂かと思ったら前衛のピークで、鬼ケ面山の山頂は更に小さなアップダウンを幾度か繰り返した奥にあった。南岳から約50分で待望の鬼ケ面山へ到着した。

山頂手前の登山道

鬼ケ面山山頂

 山頂の眺めは素晴らしく、只見沢を挟んで聳える浅草岳の姿が雄大だ。狭い山頂で我々がお湯を沸かしていると、三名ほどの単独行者が次々と山頂を通過して浅草岳へ目指して行った。

山頂から浅草岳方面

山頂から毛猛山塊方面

山頂から只見沢を見下ろす

 我々が浅草岳へ向かえば、きっと明るいうちに登山口へは戻れないだろう。70歳過ぎの老夫婦は鬼ケ面山だけでもう十分だ。暖かいコーヒーを飲みつつ山頂で至福のひと時を味わう。

 40分ほどの滞在で山頂を後にする。南岳までは東面の崖下へ転落せぬよう慎重に足を進めて行く。南岳へ着いて、鬼ケ面山と浅草岳にお別れの眼差しを送り、登山口へと来た道を降って行く。

南岳へ戻って来た

 マイクロ中継塔からの急坂は落葉が積もって滑りそうで少し難渋する。紅葉は標高の高い所では時既に遅しの感があり、標高1千m以下の登山口近辺でマアマアの見頃だった。

マイクロ中継塔からの急な降り

登山口近くの紅葉

同 上

 お昼過ぎに登山口の駐車場へ戻って来た。朝方登山口を出発して鬼ケ面山までの往復約5時間の山行は、それ程疲れも残さず我々老夫婦にとって程よい山歩きとなりました。宿題の一つだった鬼ケ面山の山頂が踏めて、美しい山々を眺める事ができ、秋山を堪能できた一日でした。

登山口駐車場へ戻って来た

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新潟県、鬼ケ面山登山

2020年11月01日 | 山歩き

11月一日(日) 天気=晴れ後曇り

0700六十里登山➡1004~1045鬼ケ面山➡ 1248六十里登山口

新潟県の鬼ケ面山を登って来ました。以前浅草岳に登った時、南に聳える姿がカッコ良くていつか登りたいと思ってた山でした。
紅葉を期待してたのですが、登山口付近がチラホラで、その上は落ち葉、枯れ葉の世界でした。
でも秋晴れに上越の山々を見渡せて、秋山を十分に満喫できました。
登山の詳細は後日のブログでご紹介します。

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