三浦綾子記念文学館は旭川市神楽7条8丁目2番15号の見本林の 一角に建っている。
玄関をくぐると初代館長、高野斗志美氏の言葉が木製の版に刻まれている。この記念館が全国の三浦文学のファンの共鳴と支持による、純粋な市民運動により建てられたこと。そのことをふまえ、一層の支援を仰ぐとともに市民運動の原点にたちかえり、市民とともにユニークな文学館づくりをしたいという決意が述べられている。
館内の喫茶コーナーには強風に倒れた見本林内の樹木がテーブルとして使用されていた。木のぬくもりが感じられる癒しの空間となっていた。窓外には見本林がまっすぐに立ち並ぶ。緑の枝に真っ白な雪が載っている姿はここが厳寒の地であることを思い出させる。窓が広々としていて、見本林の中にいるような気分を味わえる。北海道の自然の美しさ、素晴らしさ、ぬくもりを感じながら飲むコーヒーは格別だった。