2年前の今日3月11日、東日本大震災が発生した。午後2時46分、私は東京国際フォーラムガラス棟地下1階にある相田みつを美術館で震度5強の地震に遭遇し、その夜は、都内の交通機関がマヒしたため、帰宅困難者となった。
昨年の「第29回子どもの本全国研究会」へ参加した折に、最後の2冊の中からこの本を手にした。生の声のいくつかに胸が震えた。帰らない命とどう向き合っていけばよいのか。答えがあるわけではないし、もし応える言葉をかけられても胸に響くのだろうかと思った。助かった方たちの中から自殺者が昨年9月現在、2303人。
自戒を込めて、この2年、何をしてきたのだろうか?と思う。
何もできなかった私の感覚などを語る資格があるのかどうか分からないけれど、オリンピック東京誘致のニュースにいささか違和感を覚えている。
『東日本大震災・津波体験集 3・11その時、私は 第一集』(釜石・東日本大震災を記録する会 2012年3月11日発行)