「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「境界に生きた心子」 が 特集されました。

2009年11月11日 19時33分48秒 | 「境界に生きた心子」
 
 「境界性パーソナリティ障害が よくわかる」 というサイトで、

 拙著 「境界に生きた心子」 の特集が 掲載されました。 (^^)

 サイトをリニューアルしたのを機に、 拙著の特集を 組んでくださったのです。

 拙著についてなどのインタビューで 構成されています。

 心子の心を象徴するような、 フラクタルの画像も 鮮やかな見栄えになりました。

(ネット上で 見つけた画像を、 許可を得て 使用させていただきました。)

 ぜひ 見てみてください。

http://kyokaise.com/special/index.html
http://kyokaise.com/special/special01.html
http://kyokaise.com/special/special01-2.html

 BPDについて 分かりやすく説明している サイトです。

 BPDに関する ブログの紹介もしており、 僕のブログも 掲載されています。

http://kyokaise.com/blog/

(上から3つ目です。)


 ネットでは、 ボーダーに関する ブログや情報が 随分増えてきました。

 でも まだ知らない人も多く、 誤解や偏見も 著しいものがあります。

 今回の特集などによって、

 ボーダーへの正しい理解が もっと広がっていくことを、 心から願っています。
 
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「境界に生きた心子」 が プロデューサーの目に

2009年08月20日 19時55分53秒 | 「境界に生きた心子」
 
 僕が所属している ネット上のシナリオライターのグループで、

 先だって 映画企画の原作本の 募集があって、

 「境界に生きた心子」 を応募していました。

 でも 今回の募集の意図は、

 「境界に生きた心子」 のテーマと 合わないのではないかと 僕は思っていて、

 期待はしていませんでした。

 ところが 拙著を読んだプロデューサーから メールがあり、

 「境界に生きた心子」 に 非常に関心を持ってくれました。

 プロローグを読んだだけで たちまち引き込まれ、

 一気に 読んでしまったというのです。

 予定の会議もすっぽかし、

 目の前のコーヒーも すっかり冷たくなってしまったとか。

 とても多忙な方で、 普通は 本を一冊読む時間は ほとんどないそうですが、

 この上なく 嬉しいことでした。

 これまでも 何人かのプロデューサーに、

 「境界に生きた心子」 の企画を 提出していましたが、

 制作会社やテレビ局に 提出した段階でボツになったり、

 門前払いだったりしました。

 でも今回ほど、

 プロデューサーが強く 心を動かしてくれたことは ありませんでした。

 実はこのプロデューサーも、

 ボーダーと思われる 女性と付き合っていたのだそうです。

 もちろん今回も これが第一段階であり、 作品化されるまでには この先、

 大きなハードルが いくつもあります。

 まず 制作会社に企画を提出して、 そこでボツという可能性も 当然大きく、

 実現化までこぎ着けるのは 果てしなく難しいことです。

 ボーダーは 非常に理解されにくく、 それが宿命と 言えるかもしれません。

 でもだからこそ、

 ボーダーを 一人でも多くの人に 正しく知ってもらうことが、

 僕の役割だと 思っています。

 或いは これから次第に、

 制作者側の人が ボーダーに関わっているケースが 出てくるかもしれません。

 境界性パーソナリティ障害が 理解される下地が、

 ようやくできてくると 言えるのでしょうか。

 何とか 企画が少しでも進むことを 祈るばかりです。
 
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「境界性人格障害」 が ミクシィ日記で30位

2008年11月09日 23時59分34秒 | 「境界に生きた心子」
 
 今日、 僕のミクシィへのアクセスが 爆発的に増大しました。

( 日頃の20~30倍 )

 きのうの TBSの放送の影響にしては 多すぎるのではないかと

 訝ったのですが、 ちょっと調べてみました。

 すると、 「境界性人格障害」 という言葉が、

 ミクシィ 「日記キーワードランキング」 というもので、

 昨日付け 30位にランクされていました。

http://mixi.jp/keyword_ranking.pl?year=2008&month=11&day=08

 これは放送の影響です。

 そこの 「境界性人格障害」 をクリックすると、

 「境界性人格障害」 が書かれている日記が 検索されて出てきます。

 僕の日記も表示され、 そこから多数の人が 来てくれたのだと思います。

 それだけ 境界性人格障害に関心を持って、

 日記を書いた人が 多かったということで、

 ミクシィの日記で  「境界性人格障害」 を検索した人も 沢山いたでしょう。

 そこから 僕の日記を開いてくれた人も 多いはずです。

 やはり テレビの力というのは絶大です。

 僕のブログのアクセス数も 倍増していますが、

 ブログの検索機能は あまり使い勝手が 良くないのかもしれません。

 実はAmazon でも、 放送直後から

 「境界に生きた心子」 が 立て続けに購入されて、

 10冊ほどあった中古品が ほとんどなくなってしまいました。

 売上ランキングも、 発刊直後を除いて 今までの最高記録を記しました。

 もう新品も中古も なくなってしまい、

 その意味では、 このタイミングで放送されたのは 何とも遺憾なことです。

 中古品はまた 誰かが出品するでしょうが、

 在庫があれば もっと多くの人の元に 心子の本が届いたのに と思うと、

 とても残念でなりません。

 なお Amazon の商品説明の欄には、

 拙著が 星和書店から再出版されることを 記しました。

 そのときにまた 購入されることを祈るばかりです。

 それにしても、 ボーダーのことが 知られさえすれば、

 人々は関心を持ってくれる ということが分かりました。

 もちろん誤解もありますが、希望も持てると 感じています。
 
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心子が好きだった雪

2008年02月03日 22時28分27秒 | 「境界に生きた心子」
 
 今日は、東京に 雪が降りました。

 「境界に生きた心子」 から 抜粋します。

-----------------------------------

 葬儀の二日後、東京に 雪が積もった。

 心子の好きな 雪が。

 心子に 見せてあげたかった。

 窓から 心子の写真と並んで 雪景色を眺めたあと、

 写真を抱いて 雪の中を歩いた。

 心子の上にも 白雪は降り注いだ。

「しんこ……見えるか?

 真っ白い雪だよ。

 きれいだね……」

 この雪が もう少し早く 降っていたら、

 心子を 思い止まらせることが できただろうか……?

 その晩、僕は心子と 雪見酒を飲んだ。

 心子が 一緒に飲みたいと 言っていた。

 涙酒だった。

 しんしんと、雪は降り続けた。

 永久の旅路に発った 心子を弔うかのように……。
 
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「フラット革命」 に 「境界に生きた心子」 が引用 (3)

2007年12月02日 09時53分58秒 | 「境界に生きた心子」
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/51466890.html からの続き)

 佐々木氏の ボーダーに関する解釈は、間違いだと言うことは できないでしょうが、

 瑞穂さんが望んでいたこととは ズレがあり、本意でない書き方をされたことが

 残念でならないと、瑞穂さんは メールで書いてこられました。

 「フラット革命」 は、戦後日本の共同体が崩壊し、

 膨大な個々の人々が 共同体から切り離されて 社会に浮遊するようになった、

 という戦後社会の 大きな流れの中で 書かれています。

 浮遊する人々が、今 インターネットによって 社会と繋がろうとしている、

 という構造です。

 社会的な変化の 枠組みで捉えているため、ボーダーの 個人的な心理状態

 というものには、あまり目が向かなかった のかも知れません。

(もっともボーダーにも、社会が都市化して 共同体的な帰属が薄くなり、

 人々が孤立するようになったという、現代的な背景もあるわけですが。)

 取材する側の 意図によって、取材される側の 真意が伝わらないのは

 常にあることではありますが、瑞穂さんとしては 無念なことでしょう。

 瑞穂さんは 出会い系の仕事の体験や、皆に知ってほしいことを、

 自らホームページに 書き込んで発信しています。

 「出会い系嬢の憂鬱。」 というのが そのサイトです。

 出会い系という、僕も今まで 知らなかった世界のことや、

 瑞穂さんの心情が、彼女の真摯な目で 描かれています。

 決して いかがわしかったり、我々の先入観のような 世界だけではない

 ということが分かります。

 よかったら ご覧になってみてください。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/51497908.html 
 
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「フラット革命」 に 「境界に生きた心子」 が引用 (2)

2007年11月29日 22時14分40秒 | 「境界に生きた心子」
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/51433787.html からの続き)

 拙著を紹介してくれた 瑞穂さんは、インターネットの 出会い系のサクラという、

 一風変わった アルバイトをしていました。

 当時 瑞穂さんは、離婚騒動で 精神的にぼろぼろになっており、

 何か救いを求めていました。

 サクラではありますが、瑞穂さんはそこに 純粋な出会いも 求めていたのです。

 相手の男性に 好意を感じると、実際に会ったり、結びついたりしました。

 瑞穂さんは 佐々木氏のインタビューで こう述べています。

「いろんな男友だちと お仕事を通じて知り合い、

 からだの関係だけでなく 安心感や安らぎを 感じることができたり、

 人間として尊敬できる相手に 知りあえたっていうのには、

 本当に感謝してるんですよ。

 このあたりの気持ちを、男性にも知ってほしいなって 思います。」

(「フラット革命」より)

 佐々木氏は このような純粋さを ボーダーの中に見取り、

 拙著の引用をしてくれました。

 しかし、瑞穂さんが 拙著を佐々木氏に紹介したのは、

 別のことを 理解してほしいからでした。

 ボーダーの人の持つ 果てしない孤独感、そこから 人との繋がりを渇望する、

 ボーダーの心理には そういうものがあるということを、

 知ってほしかったというのです。

 ボーダーの女性が 出会い系に関わることは多く、依存相手を欲したり、

 彼氏だけでは 空洞が埋めきれず 他の男性を求めたり、

 際限のない飢餓感が 彼女たちに共通しているといいます。

 確かに僕も そう思います。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/51497908.html
 
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「フラット革命」 に 「境界に生きた心子」 が引用 (1)

2007年11月27日 22時14分15秒 | 「境界に生きた心子」
 
 拙著「境界に生きた心子」が、話題作 「フラット革命」(佐々木俊尚/講談社)に

 引用されました。 (^o ^)/

 「フラット革命」 は、元毎日新聞記者の 佐々木俊尚氏が、

 その豊富な 取材経験を生かして、

 インターネットがもたらす 新しい世界の変容を 描いたものです。
 
 その中で、取材を受けた 瑞穂さんが 境界性パーソナリティ障害で、

 佐々木氏に ボーダーを理解してもらうため、拙著を紹介してくれたのです。

 瑞穂さんは 僕のブログにもお越しいただいており、

 拙著が引用されたことを 知らせてくれました。

 その引用部分を 紹介させていただきます。

(前半は 佐々木氏の地の文で、『  』 の部分が 拙著からの引用です。)

 -------------------------------------

 ボーダーは当初、統合失調症(精神分裂病)と 神経症のどちらにも分類できない

 境界線上にあることから そのような名前がつけられたが、

 その後、独立したひとつの精神疾患として 認識されるようになった。

 その内容をひと言で説明するのは難しいし、この本の目的でもないので省くけれども、

 ある書籍からの 短い引用をしておきたい。

 瑞穂が 私に勧めてくれた「境界に生きた心子」(稲本雅之、新風舎、二〇〇五年)

 という書籍である。

 漫画家の男性が、境界例の女性との生活を 描いたノンフィクションだ。


『境界例の人は 何か純粋なものを待望している。

 良くも悪くも 世の常識に染まることがない。

 普通の人間は、自分と周りとのバランスを取ったり 達観したりしながら、

 より多様で柔軟な人生観を 見いだしていこうとする。

 それとも 現実とぶつかることを回避して、本音と建前を使い分けたり

 長いものに巻かれたり、事なかれ主義で浮世を渡っていく。

 しかし境界例の人は 決して世間ずれすることがない。』


 その「純粋なもの」を求める気持ち、

 出会い系にさえ 純粋なきずなを求める気持ちは、瑞穂にも強くあった。

 その意味で 彼女はやはりボーダー気質である。

 -------------------------------------

 拙著が引用された(のを知った)のは 初めてですが、

 やはり素朴に 嬉しいものですね。

 全く別分野の本ですが、少しでも知られるのは ありがたいことです。

(「フラット革命」 については後述。)

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/51466890.html 
 
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心子の 解離性障害 (2)

2007年09月02日 18時16分04秒 | 「境界に生きた心子」
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49869915.html からの続き)

 森本先生に尋ねたところ、心子が無意識状態になったのは 

 やはり 「解離」 だったようだ。

 アメリカ精神医学会 診断基準 「DSM-Ⅳ」 の 境界性人格障害の項目で、

 一個だけ 心子に該当しなかった 「解離性障害」 が 現れたことになる。

 解離とは 「意識や記憶などの分断」 「別の意識の存在」 を指す。

 
 いわゆる 「多重人格」 は、正しくは 「解離性同一性障害」 というもので、

 「別の意識の存在」 に当たる。

 例えば、幼児虐待などの 堪えがたい苦痛を 体験した子供は、

 その死線から逃れるために、痛い目に合っているのは 自分じゃない,

 他の子なんだと 無意識に自分に思い込ませる。

 そして 解離のメカニズムによって 別の人格が生み出される。

 多重人格 (解離性同一性障害) は、自分の存在を 命がけで守ろうとする、

 無意識の防衛機制の結果 生まれてきてしまったものだ。

 
 心子が 幼少時にこうむった 放置(ネグレクト)や 死の強要も 虐待になる。

 心子は生き残るために、もうひとつの逞しい人格を 作らなければならなかった。

 心子が見せた解離は、そういう生育歴に 起因したものなのかもしれない。

 ただし心子は いわゆる多重人格とは異なる。

 多重人格は、ある人格が表に出ているとき それ以外の人格の記憶がなく、

 それぞれの人格は 全く別々でつながりがない。

 しかし 心子の場合は、別人のように人格が変わっても

 いずれも一人の心子であり、全体の自覚も記憶もある。

 ただ その落差が甚だしいのだ。
 
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心子の 解離性障害 (1)

2007年09月01日 23時42分00秒 | 「境界に生きた心子」
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49849364.html からの続き)

 心子も 「解離」 を 起こしたことがあります。

 拙著 「境界に生きた心子」 から、その一節を 引用させていただきます。

------------------------------------
 

 心子はまたしても、包丁を狙ったときの 危うい人相になった。

 起き上がろうとした心子を 押さえると、彼女はにわかに 無表情になった。

「しんこ?」

 声をかけても 心子は一向に返事をしない。

 まるで 魂が抜けたようになった。

「どうしたの!? 聞こえるか!?」

 いくら呼んでも 肩を揺すっても、一切 無反応だった。

 死人のような形相で 下を向いている。

 見る影もなく 血の気が失われ、半開きの目で 無意識状態に陥ったままだ。

 人間のこんな顔は 初めて見た。

 僕は訳が分からず、不気味な感触に包み込まれた。

「しんこ!! しんこ!!」

 「解離」 を起こしたのだろうか と思った。

 意識が自分から離れてしまう という現象だ。

 机上の知識としては 知っていたが、実際にこの目で 見たことはなかった。

 僕は不可解な思いに 捕われたまま、何度も何度も声をかけ、

 心子の肩を揺すり、頬を叩いた。

 そうしているうちに、果たして 何分くらいたっただろうか、

 ようよう心子は 生気が戻った目になり、顔を上げて 僕のほうを見た。

 しかし相変わらず 呼んでも応答はない。

 僕は叩いたり 揺すったりし続けた。

 間もなくして、心子はどうにか 息を吹き返した。

 何も覚えていなかった。

 一体 どうしてしまったというのだろうか……?

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49882042.html
 
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「境界に生きた心子」 が目の前で

2007年07月29日 12時42分36秒 | 「境界に生きた心子」
 
 きのう新宿で 紀伊国屋に寄り、ボーダーの新しい本を 一冊買って、

 向かいの棚で 立ち読みをしていました。

 若い女性が 境界性人格障害のコーナーで 本を物色にきたので、

 σ (^^;)の本も 見てくれないかな~と、気がかりで 横目で見てました。

 その人は 何回か行き来して、やっと 拙著を手に取り、

 パラパラとめくり始めました。

(^_^;) 『買うてくれ~』

 と内心 念じていると、その人は拙著を ためつすがめつ眺め、

 そして 別の一冊と一緒に 買ってくれたのでした。 (^o ^)/

 実はσ (^^;)、目の前で 拙著が読まれて

 買ってもらえるのを 見たのは初めてです。

 心理のコーナーは全体でも、いつも 客が一人いるかいないかですし。

 嬉しく ありがたい一時でした。 (^^)

(この数日、アマゾンでもよく売れてます。)
 

 それにしても、BPDの本は このごろ随分増えました。

 心子と付き合っていた時は ほんの数冊だったのに、

 いま紀伊国屋には ざっと40~50冊 並んでいます。

 あの頃 もっと情報があったら、と思います。

 それでも、一般にはまだまだ BPDはマイナーで、

 知られていないし 理解されていないんですね。

 もっと頑張らなければ。 (¨;)
 
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ネットで再会したBPDの人(1)

2007年06月19日 23時10分57秒 | 「境界に生きた心子」

 「境界に生きた心子」 が発刊されたとき、

 ネット上で知り合ったある人に お知らせのメールを出しました。

 しかし 久しく音信を 取っていなかったため、

 アドレスが変わって 返信されてきてしまいました。

 その人のホームページも 閉鎖されていて 連絡先が分からず、

 ご無沙汰してしまった 報いかと思いました。(・_・;)

 ところが、その後、その人から メールが届きました。

 新風舎の 新刊案内を見ていて、

 たまたま 「境界に生きた心子」 を見つけたというのです。(◎◎; )

 「境界」 というタイトルに 引っ掛かり、

 見てみると 作者が僕の名前なので びっくりしたと。

 僕も 奇遇なことに驚き、そしてとても 嬉しく思いました。 (^^)

 こんなところから、その人との メールのやり取りが再開しました。
 

 その人は心子に、メッセージを贈りたい と言ってくれました。

「稲本さんはきっと、月命日ごとに 心子さんに会いに 行くんでしょうね。

 そうだったら、伝えてください。

 心子さん、あなたは 独りぼっちじゃないんだよ、と。

 疾風怒濤の ジェットコースター人生で

 苦しんだ仲間が たくさんいたんだよ、と。

 それに会えなかったのが 残念だったな、と。」

 その人は 拙著を読んで とても共感を持ってくれました。

「稲本さん、この本を出してくれて ありがとうございました」 と。

(続く)
 
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「境界に生きた心子」 ドラマ企画その後

2007年05月31日 20時54分11秒 | 「境界に生きた心子」
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/47751954.html からの続き)

 先日、紹介していただいた Sプロデューサーが、

 「境界に生きた心子」と、僕の以前の作品を 読んでくれました。

 結果、Sプロデューサーが担当している ドラマの時間枠(2時間ドラマなど)では、

 取り扱ってくれる局がない ということでした。

 まぁ、最初から あまり期待しないで と言われていたのですが。(・_・;)

(TV番組は 主に、

 Sプロデューサーのような 制作会社のプロデューサーが 企画を作って、

 TV局のプロデューサーに持っていく という形になっています。

 僕のような フリーの物書きは、

 制作会社のプロデューサーに 企画案を提出するわけです。)

 番組は 作品個々のでき以前に、

 形式的な条件その他で 決まったりするものなので、やむを得ません。

 また 出直してやっていきます。
 

 
 ところで、話は別になりますが、

 ミクシィに 「境界に生きた心子」 のレビューの ページがあって、

 このところ 幾つか続けて 新しいレビューが 書き込まれています。

 何故か、割と続けて アップされることがあるみたいです。

 もし良かったら、参考までに見てみてください。

http://mixi.jp/view_item.pl?id=138247
 
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「境界に生きた心子」 ドラマ企画その後? 

2007年05月22日 23時06分32秒 | 「境界に生きた心子」
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/47444788.html からの続き)

 「境界に生きた心子」を NHKではドラマにできないだろうか ということで、

 拙著を見ていただいた Fプロデューサーから、今日

 Sプロデューサーを 紹介していただきました。

 今日は ボーダーの説明をしなければと思って、一生懸命 準備をして行きました。

 ところが Sプロデューサーは 10年前、

 日本テレビで 「心療内科医・涼子」 (主演・室井滋) を手がけていたそうです。

 ボーダーのことを よくご存じで、説明をする必要が なくなってしまいました。
(^^;)

 そして Sプロデューサーは、何と 「心療内科医・涼子」 の中で、

 松島菜々子扮する 境界性人格障害の話を 作っていたというのです。

 10年前にすでに ドラマに出ていたとは……(・_・;) 。

 僕は このドラマは ほとんど見ていましたが、この話は 記憶にありませんでした。

 当時は 僕もまだボーダーのことを 知らない時で、

 印象に 残らなかったのかもしれません。

 もっとも その時の話は、恋人を振り回す ストーカー的な内容だったそうです。

 こういう題材を扱うと、必ず 各方面からの批判がある ということでした。

 「境界に生きた心子」 は愛情の話として 描いていますが、

 そういう切り口は 思い浮かばなかったと

 Sプロデューサーは おっしゃっていました。

 僕は、愛情の大切さを描きたい,ボーダーの人の魅力も強調したい,

 一番苦しいのは本人なのだ ということを理解してもらいたい,

 ということなどを 伝えました。

 Sプロデューサーに 拙著をお渡しし、読んで連絡する とおっしゃってくれましたが、

 やはり ボーダーを取り上げるのは難しい と言っていました。

 TVドラマは NHKと言えども、どうしても 視聴率から逃れられず、

 視聴率を取れないものは 作ることができません。

 Sプロデューサーは 個人的には 心の問題に 非常に関心があるそうですが、

 まぁ結果は期待せずに 待ちたいと思います。

(Sプロデューサーは 現在 撮影に入っている 作品があるので、

 本を読むのに 時間はかかるとのこと。)
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/47960007.html へ続く)
 
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「境界に生きた心子」 ドラマ企画案の件

2007年05月10日 17時45分53秒 | 「境界に生きた心子」
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/46383043.html からの続き)

 3月30日の記事に ドラマ企画案のことを書いてから、

 担当プロデューサーの ご家族が入院したり、

 ゴールデンウィークをはさんでしまったりで

 打ち合わせがすっかり延びていましたが、やっと 会うことができました。

 前回 プロデューサーと顔合わせした時点では、

 プロデューサーは 僕の企画案と簡単なストーリーを 見ただけで、

 まだ 「境界に生きた心子」自体は 読んでませんでした。

(ボーダーについても 理解していなかった。)

 今回 拙著を読んでいただいたのですが、その結果、

 TVドラマにするには 重すぎて扱えない ということになってしまいました。(;_;)

 観ていて辛くなってしまう というのです。

 TVはエンターテイメント(ただ面白おかしいとか お涙頂戴というのではなく)なので、

 ボーダーは題材的に難しい と言っていました。

 プロデューサーは、「私の頭の中の消しゴム」(若年性アルツハイマーの映画)のように

 感動の話にできないかと 考えていたようですが、

 ボーダーは内容が違うので どう描いていいか分からない ということです。

 ドラマ化に向けて やっと第一歩を スタートできたと思いましたが、

 結局 最初のハードルで頓挫してしまいました。

 まあ、ことほどさように ドラマ化というのは壁が厚いのです。

 仕方ないことです。
 

 そのプロデューサーは、僕の以前の別の作品も 見てくれたのですが、

 ホスピスをテーマにした 「生死命(いのち)」というマンガのほうに

 かなり関心を持ってくれました。

(参考: http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/24725922.html)

 シリアスな話なので NHK向きだが、自分はNHKと繋がりがないので

 別の知り合いのプロデューサーを紹介する、ということになりました。

 勿論そのプロデューサーが どう思うか分かりませんが、

 「境界に生きた心子」も 見てもらいたいと思っています。
 

 また次の機会を求めながら、じっくりやっていくつもりです。
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/47751954.html に続く)
 
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「境界に生きた心子」 ドラマ企画案

2007年03月30日 11時23分57秒 | 「境界に生きた心子」
 
 僕はネット上の あるシナリオライターのグループに属しています。

 そのメーリングリストを利用して、

 番組制作会社のプロデューサーなどから 時々企画の募集があります。

 先日も 某制作会社から募集がかかり、

 「境界に生きた心子」 を原作にした ドラマの企画案を提出しました。

 すると プロデューサーが関心を持ってくれて、

 「境界に生きた心子」 も読みたいので 一度会いたいと 連絡をくれました。

(昔 僕が書いたマンガにも 関心を持ってくれました。)

 そして昨日、制作会社へ行って 話をしてきました。

 この会社は 前は赤坂にあったのですが、今は青山に移転しています。

 心子との想い出の場所である 「神宮外苑銀杏並木」 のすぐ近くで、

 拙著の出版社・新風舎も 目と鼻の先です。

 何かご縁が あるのかもしれません。( ^^;)

 プロデューサーは、感動スペシャルの2時間ドラマとして

 企画書を書いてみないか と話しました。

 心の問題は 今やらなければいけないものだし、

 「私の頭の中の消しゴム」 のように 切り口次第で 感動的なドラマが描ける,

 フィクションとして良い企画書ができれば シナリオも僕が書くということで、

 テレビ局にプレゼンしたい と言ってくれました。

 ありがたい話です。

 それでまず、4~5枚のストーリーを 書いてみることになりました。

 やっと、スタートラインに立てたわけです。

 この先 ハードルは限りなく高いですが、とにかく頑張るしかありません。

 企画が通るのは 何百本何千本に1本で 現実は 物凄く難しいけれど、

 何とか少しでも 企画が進めばいいと思うのですが。

 なお、現実の 「境界に生きた心子」 では 心子は旅立っていきましたが、

 ドラマでは 観る人に希望を持ってもらうため、

 治療によって回復し 生きていくというラストにします。

 タイトルも 「境界に生きる心子」 としています。
 

 この日の帰りは、神宮外苑銀杏並木を 散歩してきました。 (^^)

 マンガ原作としての企画も 考えていきたいと思っています。
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/47444788.html に続く)
 
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