「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

強迫性パーソナリティ・スタイルに なるために

2007年01月30日 13時36分51秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44660209.html からの続き)

 強迫性パーソナリティ障害を 克服していくには、

 自分の固い考え方を 解き放っていくことが大事です。

 人間として正しいと 思っていることも、実は 絶対的なことではないのです。

 「ねばならない」 ということに とらわれる必要はありません。

 人生をもっと おおらかに、色々な生き方に 目を向けましょう。

 人間は完全ではありませんし、自由で 束縛されない存在です。

 気楽に伸び伸びと 構えていても、案外それなりに やっていけるものです。

 無理をせずに、できないことは やらなくても構いません。

 独りで背負い込まなくても、人がやってくれたり 何とかなってしまうでしょう。

 適当でも 物事は進んでいくのです。

 
 強迫性パーソナリティ障害の人が 周りから嫌がれるのは、

 自分が正しいと思う基準を 人にも当てはめるためです。

 特に子育ての時には 留意しなければなりません。

 子供が正しく育つように しつけようとしたり、

 自分が獲得しきた価値観を 子供に伝えようとするでしょう。

 けれども 子供の人生と言えども、自分の人生とは異なるのです。

 人には人の正しさ、人生観があります。

 もし結果的に 自分と同じ結論に 辿り着くとしても、

 そこへ至る道のりを 歩むことのほうが大事なのです。

 自分のビジョンや 信条だけが絶対ではない と気付いたとき、

 逆に人は あなたの正しさを 敬うようになることでしょう。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕
 
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