「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

依存性パーソナリティ障害と 依存性パーソナリティ・スタイル

2007年01月08日 08時37分01秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
 依存性パーソナリティ障害は、

 自己の無力感と 他者への依存を 特徴とする障害です。

 人に頼らなければ生きていけない と思い込んでいるので、

 自分を殺してでも 相手に同調したりします。

 そのため この障害の人は、人当たりや愛想がよく 相手に尽くします。

 素直で如才がなく、非常に 「いい人」 なのです。

 受動的な 「赤ん坊型」 「ペット型」 と、

 能動的な 「献身型」 のタイプがあります。

 前者は 自分が無力なので、相手に頼りきって 守られて生きていきます。

 主人が理不尽なことをしても、我慢するしかないと 思い込んでいます。

 後者は 独立して 経済力などもあるのですが、

 独りでは不安で 生きていけないという思い込みのため、

 ダメな男に貢いだり、新興宗教に搾取されたりしてしまいます。
 

 依存性パーソナリティ・スタイルの人は、

 大切なことを決めるときには 人のアドバイスを聞きますが、

 最後は自分で 結論を出せます。

 人に好感を与え 人付き合いが上手ですが、

 自分を卑下したり 必要以上に 人の機嫌を取ったりはしません。

 相手の気持ちを損ねないよう 気を付ける一方、

 大事なことは 「NO」 と抗弁することもできます。

 正当な怒りを 表明することもできます。

 安定した組織の中にいたり、人のためになることを 好みながら、

 自分独りの 活動や時間も大事にします。

 人との関係を大事にし、そこから 生きるエネルギーを得るのです。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44591667.html
 
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