昨日は 障害者の話を書きましたが、 介護の仕事を 始めたせいもあるのか、
街中で車椅子の人が 非常に目につくようになりました。
外に出れば、 1日に2~3人は 車椅子の人を見る気がします。
車椅子を押してもらう高齢者も、 自分で動かす 障害者の人もいますが、
車椅子で外出する人が 昔に比べて増えました。
山田太一さんの 「車輪の一歩」 という話を ご存じでしょうか?
約30年前、 ドラマ 「男たちの旅路」 の中の 1話として放送されたものです。
当時、 車椅子で外に出るというのは、 とても珍しいことでした。
普通の人は、 車椅子にはブレーキが付いている ということも、
なかなか知らない時代でした。
ドラマでは、 下半身麻痺の女性・ 良子 (斎藤とも子) は 母親と二人暮らしで、
ずっと家に 閉じこもっています。
母親 (赤木春恵) は、 娘が外に出れば 人様に迷惑をかける、
娘は 自分が絶対に守る、 という信念で 娘を抱え込んでいます。
そんな良子に、 同じ車椅子の男性たちが、 外へ出ようと働きかけます。
良子はためらいつつも 外へ出ますが、
踏み切りで 車椅子のタイヤが線路に挟まり、 電車が迫ってきます。
車椅子の人たちだけでは タイヤを外せず、
危ういところを 健常者に助けられますが、 良子は失禁してしまいます。
母親は、 だから 嫌だと言ったんだ! 一番傷つくのは この子なんだ!
と 泣いて訴えるのです。
男性たちは 無力感に囚われます。
(次の記事に続く)