「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

感情の曝露 (4)

2017年01月21日 20時59分01秒 | 「DBT実践トレーニングブック」より
 
※ 練習7-2 感情の曝露
 
● 指示
 
 3~4回、 深呼吸をしてください。
 
 息を喉で感じ、 それが肺を満たし、 横隔膜を広げるのを感じましょう。
 
 お腹と胸で どう感じるかに注意しましょう。
 
 (数秒間、 時間を置いてください。)
 
 次に、 感情的にどう感じるか、
 
 その感覚が得られるまで、 注意を向け続けてください。
 
 それに名前をつけてください。
 
 その感情の強さに注意し、 強度を表す言葉を見つけましょう。
 
 その感情が高まっているか、 鎮まっているかに注意しましょう。
 
 その感情が波だとしたら、 あなたは波のどこにいますか? 
 
 最先端で上昇し、 波頭から向こう側に落ちるところですか? 
 
(数秒間、 時間を置いてください。)
 
 今度は 感情の変化に注意してください。
 
 何か他の感情が 入り込み始めていますか? 
 
 新しい感情を 心の中で表現してください。
 
 感情の性質や強度の、 僅かな変化を表す 言葉を探してください。
 
(数秒間、 時間を置いてください。)
 
 感情を追いやろうとする欲求に 気付くかもしれません。
 
 それは普通のことですが、 感情を観察し続けてください。
 
 感じていることを表現し続け、 どんな変化にも 注意し続けてください。
 
 感情を行動に移さない、 つまり爆発させたり、 避けたりせず、
 
 自分を傷つけないことが どんなものなのかを感じましょう。
 
 行動せずに、 ただその感情を認識しましょう。
 
 この感情も、 去っていく波であることを 思い出しましょう。
 
 再び平穏の時期を感じるでしょう。
 
 その波を見つめ、 ゆっくりと通過させましょう。
 
 自分や人に対して 価値判断が生じたら、 それを認識し、 手放しましょう。
 
 その感情に価値判断が生じても、 認識し、 手放しましょう。
 
 感情を受け入れようとしてください。
 
 感情が変化したら、 そうさせて、 感じ方を表現し続けてください。
 
 感情が変化するか、 消えるまで観察し続けましょう。
 
(数秒間、 時間を置いてください。)
 
 数分間のマインドフルな呼吸で 練習を終えてください。
 
 ひとつひとつの呼吸の経験に 焦点を当て続けましょう。
 
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
 訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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