「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

抵抗と対立に対処する (1)

2017年05月09日 21時11分27秒 | 「DBT実践トレーニングブック」より
 
 相手が あなたに耳を傾けないときの スキルを紹介します。
 
1. 相互の妥当性を確認する
 
2. 繰り返し
 
3. 探索
 
4. ぼやかし (アサーティブな同意)
 
5. アサーティブな延期
 
 
1. 相互の妥当性を確認する
 
 相手は、 自分の話が 聞き入れられていない感じがするため、
 
 自分の主張をし続けます。
 
 その問題は、 相互の妥当性を確認することで 避けられます。
 
 それは 無条件に同意することではありません。
 
 相手がいかにしてそう考えたり、 感じたりするのかを理解することです。
 
 その後に、 自分自身の経験の妥当性も 認めるようにします。
 
・ 「君が慎重になるのはもっともだ。 でも僕としては~ 」
 
・ 「あなたが傷つくのは分かるわ。 ただ私としては~ 」
 
 どちらの観点も 高く評価していることを 明らかにするのです。
 
2. 繰り返し
 
 相手が あなたの真意を理解していないときは、
 
 短い, 具体的な, 分かりやすい発言をしましょう。
 
 弁解や説明はせず、 はっきりした声で、
 
 言い争わず、 腹を立てず、 その発言を繰り返します。
 
  「なぜ」 の質問には答えずに、
 
  「そのほうを好む」 「ただそう感じる」 と言って 対応しましょう。
 
 ただ丁寧に、 レコードのように繰り返すのです。
 
(次の記事に続く)
 
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
 訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より [星和書店の許可のうえ掲載]
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ノーと言う | トップ | 抵抗と対立に対処する (2) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

「DBT実践トレーニングブック」より」カテゴリの最新記事