「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

頭で考えるより、 体と手を動かす

2010年04月24日 22時02分33秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 回復する土台として、 体を規則正しく動かして、 生活のリズムを 整えることです。

 境界性パーソナリティ障害の人は 本来、 勤勉な人が多いのです。

 毎日の日課を決めて、 ひとつずつ実行していきます。

 いきなり 全てできる必要はなく、

 実行できたことが 少しずつ増えていけばいいのです。

 料理などは、 複数のことを 臨機応変に進め、

 総合的に考えながら行なう、 優れた作業療法です。

 デイケアや職業訓練施設の 利用もいいでしょう。

 対人関係の トレーニングにもなります。

 あっさりとした、 距離を置いた関係を 保つようにしましょう。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 心子は やると決めたら、 徹底的にやりぬく性格でした。

 夏休みに 心理学のセミナーを 受講したことがありました。

 某大学で開催されたセミナーは、 遠方で、

 普通の人でも 付いていくのが難しい ハードスケジュールでした。

 心子は連日 早朝から夕方まで、 一ヶ月間、

 とうとう無遅刻無欠席で 皆勤を果たしてしまったのです。

 試験も 口では全然ダメだと 言いながら、 全科目 「優」 でした。

 でも 受講し終わって、 僕の部屋へ来た途端、

 無理がたたって 倒れてしまいました。

 不順な生理に襲われて、 3日間 起きられませんでした。

 その間、 僕は 心子の痛む腰を揉み、  “重い人用” の 生理用品を買ってきて、

 鉄分不足を補うため ニラレバ炒めを作ったりしたものでした。
 

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