ミニ観光バスは、嘉手納の次に「Biosの丘」に立ち寄りました。
以前、洋蘭の栽培と出荷、販売をしていた農園を拡張して自然公園として、入場料をとって営業しています。ここも、例のアトキンソン流の「新・観光立国論」視点から観察してみました。
「琉球村」に比べると大型観光バスはほとんど来ていません。車が数台とめてある程度。
アジアの人にとっては、熱帯植物が茂る静かな水路を舟で遊ぶことはあまり魅力がないのでしょう。
水牛が引く遊覧車がゆっくり動いていきます。
石垣島では大変人気があって、村の中の公道を頻繁に運行することに対して反対のポスターを見かけました。ここは私有地の中だけなのでその問題はありません。お客が少ないことが課題。
ミニツアーとしての、ここの売りはジャングルクルーズのような舟にのって水路をめぐることです。
敷地の中に人工的に池と水路が作ってあります。昔は農業用水地だったのでしょうか。
サルオガセ、空気中の水分を吸い取って育つ地衣類。
舟の運転手が説明をしていました。その後、売店で販売しているのを発見しました。手間の不要な「観葉植物」、エアプラントとして。
蘭の花が所々に植えてあります。
外気で展示すると、花の寿命が短いので1週間位で取り替えているそうです。
これは沖縄の高速道路の街路樹などに多い特殊なキョウチクトウで猛毒だそうです。
改めてキョウチクトウを調べてみると、もともと毒性が強くて、この枝をBBQの串にして肉を食べたら死亡した事例がフランスにあるそうです。家畜の餌への微量混入も危険だとか。
水路の奥に舞台の舟が浮かび琉球音楽が流れて舞を見せてくれました(5分くらい)。
水牛の水遊び。150kg以上の巨大な水牛がいて、あまりにも大きくなりすぎたので水牛車の引き手に収まらなくなり、ここに引退して毎日遊んでいます。もう一頭は十何年も働いたので引退して悠々自適の毎日。
沖縄では、昔からヤギを飼育して食べる習慣があるそうです。
この公園のヤギは、子どもたちと遊ぶ愛玩用として飼われています。
出口に近い広い売店では、蘭の花をはじめ多くの植物が販売されていました。
さて、この自然公園の収益性はかなり低いとの感想です。ゆっくりと自然の岡、池、広場を散歩し、舟に乗り、遊具で子どもが遊ぶのにとてもよいところ。ラン栽培、観葉植物農園の副業であれば結構でしょうか。
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書き落としたので、もう一つの名所を掲載します。
座喜味城跡、読谷村の小高い丘の上にあってとても見晴らしのよい城跡でした。
15世紀に琉球の中で3つの王国が競い合っていた時代の築城です。城壁の石組みと緩やかな曲線が魅力でした。世界遺産の一部、国指定遺跡になっています。
戦争中は日本軍の高射砲陣地になり、戦後は琉球政府により重要文化財に指定されたのですが、占領軍によってレーダー基地になっていました。
この明るい広場を利用して、地元のコンサートや踊りに使われているそうです。
欧州では、遺跡を背景にして演劇や音楽会がしばしば開催されています。これからは、このような美しい遺跡を活用することをもっと考えることが必要と感じました。