しだれ梅の名所、城南宮の梅花が見ごろだと聞いて行ってみました。(3月6日)
庭園には流水が作ってあり、石灯籠や大きな石も置かれていて日本庭園の造作です。
満開のまさにみごろでした。梅にもいろいろな種類がありますが、ここはしだれ梅がほとんど。
細い枝が放物線を描いて垂れ下がり、その枝に梅の花が咲き誇ります。
真下からの眺め。
この日は青空でした。
こんな直線状の枝や、
滝の流れのような枝ぶりが見事です。
大勢の見物客が来訪していましたが通路が決められているので、木々の間には立ち入りること
ができません。
地面には苔が生えていてその緑も反映して美しい。
椿も多く植えられています。梅の落花と椿の赤。
城南椿。
蝦夷錦(えぞにしき)。
曲水の宴を執り行う平安の庭と水路。
室町の庭にある赤松。
とても立派な枝ぶりです。
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この神社は、151年前二条城で大政奉還がされた後に、徳川家旧来の権力維持を阻止するため、薩長のクーデターが発生して「鳥羽伏見の戦い」がこの地で始まりました。
鳥羽街道を封鎖する薩摩藩兵と旧幕府軍が、城南宮参道に置いた大砲を放ったことから戦いが開始されました。周辺で状況を見守っていた中間派の将兵たちは、事前に密造されていた「錦の御旗」を掲揚することが正規に認可されて、征夷大将軍・仁和寺宮嘉彰の出陣に掲げられたことから旧幕府軍は逆賊となりました。その衝撃から、大阪城にいた徳川慶喜は急遽船にて江戸に戻ったため京都での大きな戦闘行為は終了しました。江戸においても、最終的には慶喜は江戸開城を許して実質的な無血革命が達成された。(小規模だが悲惨な抵抗や会津や函館での戦闘は発生しましたが)