京都府の南部、山深い宇治田原町にある真言宗のお寺、正寿院に珍しい窓があります。
猪の目の形、あるいは近年流行のハートの窓。
この窓の外には、桜や紅葉が切り取られて室内から眺めることができます。
このお寺はおよそ800年前に建立された真言宗で、御本尊の十一面観世音は秘仏で50年に一度の御開帳だそうです。
快慶作の不動明王坐像(鎌倉時代 国指定重要文化財)と、夏の時期は多くの風鈴の展示で知られています。
現在は奈良国立博物館に寄託している模様です。
http://shoujuin.boo.jp/?page_id=6
玄関を入り、本殿でお茶とお菓子をいただきます。
お寺の由来、礼拝の作法などを説明する資料を拝見。
仏像は撮影禁止なので、上記の公式webをご覧ください。
いったん本殿を退出して、(玄関にはしめ縄が張ってあることに気が付きました)
シャクナゲの花や、
お地蔵さんを鑑賞しながら、少し歩いて客殿に向かいました。
地蔵堂には色とりどりな紐が結ばれている。毎月8のつく日に拝観をすると「叶紐(かのうひも)」が渡され、願いが叶う紐といわれる。
持ち帰ってもいいし、地蔵堂に願いをこめて結びつけることもできる。
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拝観の印になっている散華。
さて、猪目窓の部屋の全景です。
天井には、
天井には160枚の書と日本画が張り付けられています。
見事な装飾で、うっとりと見とれてしまいました。
さくらが満開の土曜日でしたが、それほどは参拝客は多くなく、アジア語も聞こえてこないとても良い雰囲気でした。
交通はとても不便、何組かはタクシーを貸し切って来訪していたようです。