来月にも衆院が解散される見通しとなった。
誰の目にも体制の整わぬ民進党と小池新党を念頭に置いての解散と映るが、前原代表は「大義なき解散」と能天気である。『憲法、外交、防衛について党意すら示せない「鵺的筆頭野党」を完膚なきまでに陶冶して、国家の礎を盤石とする』という立派な大義があることに気付いてないようである。国策の根幹を論ずる場とされている予算委員会の大半を森友・加計問題に費やすとともに、現政権下では改憲を論議しないなど自ら責任野党としての存在を放棄し国政を矮小化した責任は決して小さくない。我々のような小市民の飲み屋談義でももう少しましな議論が展開される。経綸なき蓮舫議員を広告塔的代表としたツケを払わさるのであろう今回の解散は、退潮必死の選挙を乗り越えて、いま国民が真剣に求めている革新的中道政党に脱皮し得る最大のチャンスではないだろうか。
今回のせんきょ旧態依然として数合わせの野合を続けるのか、旗幟を鮮明とした野党を目指すのか、前原代表の手腕と人格の試金石であると考える。