世に護憲派と呼ばれる人は多い。
護憲派を名乗っている限り穏健なイメージを売ることが可能で、左傾化した学会・言論界での身過ぎ世過ぎに適しているからかとも邪推したくなる。かって「ダメなものはダメ」と改憲議論さえ応じなかった土井たか子氏、連立政権下では大臣として自民権力の一翼の座にあったが護憲を堅持する福島瑞穂氏、安倍政権下では改憲論議に応じないとの意味不明な理由で改憲を封じた蓮舫氏。護憲派の代表として挙げた3氏に共通しているのは、9条改正を喜ばぬ第3国の影が衣の下に窺えることである。土井氏は「拉致は米帝の陰謀」との主張を訂正することはなかった上、政治資金に対する黒いうわさが終生絶えなかった。福島・蓮舫両氏については国籍問題である。一応沈静化しているとはいえ名前に由来する国を宗主国としているとしか思えない言動が散見された。護憲を美化して9条を今に残していることが、脆弱な防衛力のせいで各国に経済制裁を説くしか道がないことを見透かされ、日本の存立を危うくしている現実を3氏はどう考えているのだろうか。また、時間をかけてといいながら40年以上も結論を先送りした優柔不断な政治家諸氏はどうだろうか。
徒な原理主義的護憲は、韓国・中国・北朝鮮を利するのみであることに目覚めてほしい。