もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

EMP対策

2017年09月10日 | 社会・政治問題

高高度における核爆発で引き起こされるEMP(電磁パルス)障害が取り沙汰されるようになった。

EMP障害の代表的なものは、電磁波によって導電物(代表的には送電線)が高電圧を発生し、半導体、基板、変圧器、発電機等を破壊することである。これによって、広範囲に送発電設備が損傷し、電力を失うこととなる。さらには、電気制御機能及び電気通信機能を失う結果、産業・経済・国民生活は壊滅的な被害を被り、まさに原始時代程では無いにしろ、江戸時代までは後退してしまうだろう。EMP対策としては、送電線をシールド(電線を導電物で被覆のうえ導電物を接地)するとともに防護対象機器をシ-ルドすることであるが、費用と時間が膨大となり実現は不可能難である。戦術核の爆発に遭遇することが予想される海上自衛隊の艦艇については相当の対策が取られているやに仄聞するが、話題のPAC3の外観写真から対策は十分なのかなと思われる。人体については直接的な被害がないと報道されているが、ペースメーカー装着者は被害を免れないものと思われる。

やはり究極のEMP対策は、爆発の前に飛翔体を破壊することであると思う。