韓国が800万ドルの対北人道支援を決めた。
流石に実施の時期は情勢が整ってからとされているが、またぞろ韓国お得意の蝙蝠行動が始まった思いがする。南北の統一は民族の悲願ではあろうが、現実には南北のどちらが主導する形での統一を目指したうえでの人道支援かが理解できない。南が北に統一されるならば、韓国民が大挙して難民化するだろうし、南が北を吸収するなら貧しい北を支えるだけの国力は残念ながら韓国は持っていない。ドイツに例を求めれば、旧東独地域の経済力を西独レベルに引き上げるのに10年を要し、かつ、比較的に早期に同化した若年層に対して東独の教育で人格を形成された年齢は未だ完全には同化していないとも報じられている。西側との通信情報を完全には遮断していなかった東独でさえこのような状況であることを考えた時、西側の文化を完全に遮断している鎖国状態の北人民を同化させるのは容易ではない。北との対話を公約とした大統領ではあっても、北朝鮮族はいまや異民族化している現実を直視し、大韓民国の存立を第一義に考えなければならないのではないだろうか。韓国への移住が自由な在日朝鮮族や在米朝鮮族も、民族だけの理由では移住しない現実。ユダヤ教のアイデンティティと民族迫害から祖国を求めて大移動したイスラエル建国時のユダヤ族と南北統一はちょっと異質ではなかろうかと感じる。
単一民族の日本人の表皮的な考えであろうが、THAADと在韓米軍の戦術核で為政地域を防護しつつお行う対北人道支援には中長期的な展望のない自慰行為としか映らない。