もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

中国で日本人拘束

2017年09月20日 | 社会・政治問題

 日本人がスパイ容疑で拘束・逮捕された。

 巷間、被疑者は日本の公安(公安調査庁または外事警察)のエージェントであり、拘束のきっかけは日本公安内部のモグラからのリークによると囁かれているが、荒唐無稽な話と一笑に付すよりも一片の真実が含まれているかもしれないと思うほうが良いのかもしれない.ITが進歩し情報の大半がコミントやエリントによって得られる現在にあっても、通信文には表れない情報については人の手と目と耳に頼らざるを得ないからこそ、日本の公安もエージェントを必要とするだろうとは理解できる。エージェントは中国人や帰化中国人に限らず日本人であることも考えられるが、いずれにしても、日本は被疑者の解放に努力すべきであろう。冷戦時代はスパイの交換が行われていたが、日本の公安もイザという時のために交換に値する各ランクのスパイを把握するとともに、交換の窓口や法律を整備しておく必要があるように思われる。なぜなら、スパイの交換には犯罪者ではないが国外追放できる法律が必要であるり、知的財産や企業情報を窃取する、いわゆる産業スパイ以外処罰する法を持たない日本にあっても、外交官以外にあってもスパイ活動に従事した人物に対しては「好ましからぬ人物」として国外退去させられる程度の法律は作るべきではないだろうか。

 日本がスパイ天国と呼ばれて久しいが、友邦諸国から「機密情報を提供しても情報が保全される国」との信頼を勝ち得る国となる日が待たれる。