glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

都市型放射能濃縮

2011-12-13 10:00:30 | 平和

 世は除染除染と騒いでいますが、水で洗い流された放射能を含んだ水はどこに行くのでしょうか。その始末をどうつけるつもりか政府の除染対策にいつも疑問を持っていました。

 昨日のニュースには驚かされました。それは除染とは放射能をある所からほかの所に移すに過ぎないという事を意味していたからです。

 例として茨城県守谷市の親水公園というのがありました。最近都会ではきれいな川が少なくなっています。そこで汚水は下水処理場に流すのですが市内の雨水を一か所に集めて市民の憩いの場所としてこの公園を作ったようです。原発事故で地域に降った放射能は人体に影響を与えるほどではなかったそうです。所が都市のほとんどはアスファルトで舗装されています。舗装された土地に降った放射能は雨に洗われ公園の池に流れ込みました。そして池に溜まり、避難区域に指定されるほどの濃度に達してしまったのだそうです。せっかくの市民の憩いの場は今は立ち入り禁止区域になっているという事です。

 もうひとつの例は千葉県の柏市でした。市内に降った放射能はここでも人体に影響を与えるほどではなかったという事です。ここも多くの都市と同様市内のゴミを最終処分量を減らすために生ゴミを焼却し、その灰を埋立地に捨てているそうです。ですが市内から出る庭木などを伐採した木々を燃やしたところ、庭木に付着していた放射能が濃縮され、埋め立てて良いと法律で定められた放射放置を超えてしまったので埋め立てできなくなったというものでした。燃やすと34倍に濃縮されてしまうのだそうです。埋め立てる事の出来なくなった灰は150トン(数字違ったら御免なさい!)を超え、保管場所が無くなり、今後は庭木等は焼却しないでそのまま埋め立てるようにするようです。灰を処理する職員たちが放射能の防護服を着て仕事をしている光景はニュースとは異様でした。

 同じことが確か横浜市でもありました。あふれでる放射能を含んだ物質をどう処分するのか政府は政策を示しません。色々な事で政府に異議を唱える野党はこんな時にこそ具体案を提示して欲しいと思うのですが、私たちの身近な問題についての具体案を示す政党はありません。

 放射能が日本列島に降り注いだのですから、どこの都市にも起こりうることと思うのですが・・・。

コメント (5)
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