個人型DC(DCは確定拠出年金のこと、下記参照)は、女性に活用してほし
い制度だと考えています。
こういうと、「専業主婦=国民年金の3号被保険者は、DCには加入できない
のを知らないのか?」と言われそうです。
そうです。確かに個人型DCに専業主婦は加入でいません。これは言い換え
れば、女性が専業主婦である間は、個人型DCの加入者になれないというこ
とです。
国民年金の老齢基礎年金を満額受け取るには40年という加入期間が必要
です。但し、老齢基礎年金の受給資格には、保険料納付期間と保険料免除
期間と3号被保険者期間をあわせて、25年あれば大丈夫です。
女性のライフスタイルは多様化してきていますので、社会に出てから数年働い
た後結婚し、その後専業主婦だったということが一般的であった時代は終わっ
ています。
意外と知られていないのが、個人型DCが企業型DCと比べて違う点で、それは、
「掛金の停止、再加入」ができることです。また「掛金の増額と減額」もできます。
これは、女性のためにある制度ではないかと思っています。
会社に勤めていた時、企業型DCに加入、その後結婚・子育てのために退職、
企業型DCの積立金は脱退一時金として受け取らず、運用だけしておく。7年
後にパート勤務(厚生年金の被保険者ではないので個人型DCには加入でき
ない)、5年後資格を取って別の会社に転職し正社員になるが、会社には退職
金制度がないので、個人型DCに加入、掛金は毎月10,000円で5年間継続、
その後子供の教育費に支出が嵩むので、一時掛金の拠出を停止、3年後に
再加入し掛金は15,000円とし、60歳まで掛金の拠出を継続する。
以上のように、個人型DCの柔軟な仕組みを使って、公的年金にプラスとなる
個人年金を作っていくことができます。税制の優遇措置については、10月23日
のブログをご覧下さい。
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。