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労働条件としての退職金制度、積立手段(準備手段)としての退職金制度

2009-04-21 10:10:10 | 企業年金・退職金制度

退職金制度は、いうまでもなく労働条件の一つです。
退職金制度は、必ずしも設けなくてはいけないものではありませんが、
退職金制度や企業年金制度を作る、あるいは既にあるなら、それは
労働条件の一つです。

そんな、当たり前、ですよね。

でも、退職金制度は、往々にして、積み立て手段(準備手段)が優先し
て検討される傾向があります。

40年勤続で1,000万円の退職金ということでも、企業によって、途中の
計算方法は様々なはずです。

・勤続を重視する。
・貢献度を加味する。
・熟練工となるまでは、退職金も余り支給しない。
・成果に応じた配分とする。
などなど。。。

自社の特性に応じた退職金支給テーブルを作成することが大切です。

また、退職金は、10年、20年先に支払いが生じてくるのもですので、
負担額の将来シミュレーションを繰り返して行い、無理のない、継続可能
な金額を設定すべきです。

養老保険ハーフタックスプランの問題点は、退職金制度を積み立て手段
(準備手段)として、捉えていることだと思います。
保険料の負担が大きいということだけでなく、労働条件として考えて、
退職金制度の制度設計を行ったかということです。

労働条件としての退職金制度に使うお金は、生きたお金であるべきです。
つまり、従業員が会社のためにがんばろうという気持ちになるような内容
の退職金制度として作るべきです。
それは、沢山お金を掛けるということとは違います。

従業員にどう働いてもらいたいのか、その結果としてどう報いたいのかと
いうことです。それが、退職金の積立手段(準備手段)を考える前に、まず
考えてほしいことです。

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