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適格退職年金の移行先→DCの導入に否定的な事業主にはDBも無理と思っています。

2009-07-14 10:30:00 | 適格退職年金

適格退職年金の移行先について、どうしたらいいか、事業主と検討したり、
打合せをしていて、思うのですが、『事業主が、DC=確定拠出年金の導入
に否定的な場合には、DB=確定給付企業年金の導入は無理だ。』ということ
です。

DCの導入に否定的な事業主は、掛金の運用ということ、つまるところ『運用』
を嫌っていることが多いようです。

そうすると、DBの導入は可能かということですが、『運用』そのものを嫌っている、
あるいは理解しないということだと、DBは無理だと考えます。

DCの導入に否定的な事業主は、
・従業員に掛金の運用などできない。
・掛金の運用という、そんな危険なことを従業員にさせられない。
・運用の失敗により退職金額が減るということはあってはならない。
と、考えています。

では、こういう事業主にDBの運用はできるのかということです。
DBは積立金の運用責任が、事業主にあります。
従業員の個人レベルの掛金の運用を否定する事業主が、企業年金の積立金
の運用責任を負えるのかというと、無理だと思います。

企業によっては、事業主を適年移行の担当者と置き換えて読んでください。

とすると、移行先は、もう中退共しかありません。
特に中退共を勧めるわけではないのですが、また中退共には加入要件もあり
ますので。

要するに、『DCは運用が問題。だからDBにしよう。』という論理は、おかしいと
いうことです。

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