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報酬の金額と生産性は結び付くか?(1)

2010-09-21 09:33:44 | 給与制度

8月5日のセミナー「これからの企業年金・退職金制度」に参加してくださった
社会保険労務士の先生が、事務所通信を送っていただきました。
その中に、「やる気に関する驚きの科学」という、興味深い記事がありました。
ブログでの掲載に関して了解をいただきましたので、ご紹介します。

仕事や教育においては、本人のやる気というのが、その成長や成果に影響を
及ぼすます。そのやる気について興味深い話があります。
アメリカのカルフォルニア州モントレーで、年1回TEDカンファレンスという講演会
が開催されています。この講演会で作家のダニエル・ピンクが行った「やる気に
関する驚きの化学」という講義に中で、成果主義について驚くべき主張が行わ
れました。

昔プリンストン大学のサム・グラックスバークという学者がある行動科学の実験
を行いました。被験者を二つのグループに分けて、同じ問題を出します。
片方のグループには、「この実験は人の思考能力を計るだけで、報酬は出ない
が協力してほしい。」とだけ話します。
そしてもう一方のグル―プには、「早くこの問題を解くことができた上位者にだけ
高い報酬を出す。」と伝えます。

果たして、どちらのグループが早く問題を解くことができたでしょうか?

結果は意外にも、報酬が出ないと伝えられたグループのほうが、圧倒的に早く
問題を解くことができたそうです。

報酬の有無や金額と仕事の生産性は、必ずしも結び付かないということを、この
実験は示しており、成果主義的報酬制度の無効性をダニエル・ピンクは、訴えて
います。
        続く

この記事は、社会保険労務士古川泰弘先生の事務所通信の「トリニティMail」
  を参考しています。  



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