褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 3時10分、決断のとき(2007) 現代人のモラルに問いかけます

2012年03月16日 | 映画(数字、アルファベット)
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 日本のテレビ番組から次々と時代劇が消えてしまったが、アメリカの映画界では西部劇がすっかり下火になってしまった。確かに日本の時代劇はマンネリ化を感じさせ、誰も観なくなってしまうのは仕方ないような気がする。しかし、チョット不器用な男たちが自らの信念に従って行動する西部劇の主人公達の姿に熱い魂を感じる僕にとっては西部劇の衰退振りは少し残念。
 確かに日本の時代劇と同様に、西部劇と聞けば『古い』の一言で片付けられてしまい勝ち。しかし今回紹介する西部劇3時10分、決断のときは現代ハリウッドを代表する二大スターであるラッセル・クロウクリスチャン・ベールが主人公として共演しているだけでなく、あらゆる諸問題をお金で解決しようとする拝金主義に堕落しきった現代人に痛烈なメッセージを叩き込み、更には必死で自らの誇りを取り戻そうとする主人公の姿に観ている我々の心が揺さぶられる

 さて、簡単にストーリーを述べると南北戦争で片足を失ってしまったクリスチャン・ベールは所有している牧場の経営はサッパリで借金が重むばかりで、ついに立ち退きを命じられる。そこへ早撃ちのガンマンであり、多くの人々を殺してきた大悪党のラッセル・クロウを刑務所行きの列車へ乗せるための護衛の募集に、クリスチャン・ベールは借金を返すために応募する。
 果たして、護衛団の一員に加わったクリスチャン・ベールは刑務所行きの列車に、無事にラッセル・クロウを乗せることが出来るのか?ラッセル・クロウを狂信的なまでにボスとして仰ぐ強盗団からの追撃、そしてクリスチャン・ベールラッセル・クロウの2人の駆け引きが、サスペンスとスリル感たっぷりに描かれる。最後にクリスチャン・ベールの真意を知った時、どうして彼がそこまで自らの命の危険を冒すのかに驚き、感動の涙を流すわけだ
 もっと簡単にまとめると、超大物大悪党でありながらも実は非常に頭が良く、人生に屈折した感情を抱いているラッセル・クロウと、借金苦で首が回らなくなってしまいヤケクソで無謀なチャレンジを試みるお父さんのクリスチャン・ベールの2人の男のドラマ。
 最近はすっかり感動する事が無くなったと言う人、あるいは毎日を生きる意味がわからないと言う人にぜひお勧めしたい3時10分、決断のときを紹介します

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 南北戦争によって、片足を失ってしまったダン(クリスチャン・ベール)は妻と息子2人と牧場を経営しながら暮らしているが、地主や町の有力者達から嫌がらせを受けていて生活は苦しくなるばかり。
 ある日、ダン(ベール)はお金の交渉に街に出かけると、悪名高き強盗団のリーダーであるベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)が逮捕される場面に出くわす。
 
 街の保安官はベン・ウェイド(クロウ)を刑務所に送るために、3日後のユマ行きの3時10分発の列車に乗せなければならないが、列車の駅へ向かうまでの道のりはベン・ウェイド(クロウ)を救出しようとする彼の部下の強盗団が待ち受けている。そこで保安官は護衛の人間を募集するが、生活苦にあえでいたダン(ベール)は借金を返すために自ら勧んで応募する。
 ダン(ベール)の他に、賞金稼ぎのバイロン(ピーター・フォンダ)、ベン・ウェイド(クロウ)率いる強盗団の被害に遭ってきた鉄道会社の重役グレイソン(ダラス・ロバーツ)、医者などで護衛団が形成されるが道中アパッチ族の襲撃、ベン・ウェイド(クロウ)の部下であるチャーリー(ベン・フォスター)の追撃によって護衛団たちは次々に死んでいく。
 次第に孤立無援化していくダン(ベール)は、ベン・ウェイド(クロウ)を3時10分発ユマ行きの列車に乗せることが出来るのか、否か?・・・とても熱いラスト近くの銃撃戦、結末は映画を観てください



 ショボイお金に群がる人々からモラルの欠けた人間たちの姿を見せ付けられ、ラストでは男の尊厳を感じることが出来ます。西部劇を題材に現代社会の問題を描き出してしまうハリウッド映画はやっぱり凄いです。
 ちなみに監督はジェームズ・マンゴールド17歳のカルテアイデンティティーなど良作を撮り続ける注目するべき監督です。

 強烈な悪にして、教養に溢れたベン・ウェイド役を演じるのがラッセル・クロウ。オレオレキャラの韓流スターのチャン・グンソクに負けず劣らずのオレオレキャラが似合うハリウッドの大スター。L.A.コンフィデンシャルグラディエーターがお勧め。
 立派なお父さんの姿を見せつけるダン役を演じるのがクリスチャン・ベールザ・ファイターの熱演がまだ記憶に新しいですが、彼の子役時代の主演作品であるスティーヴン・スピルバーグ監督の太陽の帝国がお勧め。アクション好きにはリベリオンが面白いです。

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