褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々(2010) 笑える神様映画?

2013年11月05日 | 映画(は行)
 現在日本でも絶賛公開中のパーシー・ジャクソンとオリンポスの神々/魔の海はシリーズの2作目だが、今回紹介するのはシリーズの第1作目であるパーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
 ギリシャ神話における神々が登場するストーリーというのは題名から充分に想像できるように、きっと高尚な神様ムービーだと思って、きちんと正座をして観ようとしたのだが・・・始まってわずか10秒で大爆笑、正座を続けることができずに腹を抱えて笑い転げるありさま。しかも、その笑いが最後まで続くように爆笑の連続。だいたいニューヨークにギリシャ神話の神様たちが集まって話し合っているのが既にギャグ。真面目に観ようとした俺が馬鹿だった。
 結局のところ、ギリシャ神話の知識なんかは無くても大いに笑えて楽しめるのだが、ギリシャ神話の有名な怪物である蛇の髪の毛を持つメドゥーサや、たくさんの頭を持つ火を吐く怪獣ヒドラなどが登場するように知識があった方がよりいっそう楽しめる。

 ギリシャ神話に登場するキャラクターを現代に蘇らせ、遊び心満載のアドベンチャー及びギャグ映画のストーリーとはいかなるものか。
 高校生のパーシー・ジャクソン(ローガン・ラーマン)は水中に何分間も潜れたり、習ってもいない古代ギリシャ文字が読めるなど大して役に立たないように思える特技を持っていた。しかし、その一方で彼は勉強の出来は悪く、母親サリー(キャサリン・キーナー)を暴力的に支配する再婚相手のゲイブ(ジョー・パントリアーノ)の存在に悩まされていたのだが、それ以外では普通に平和な日々を過ごしていた。
 ある日の事、パーシー(ローガン・ラーマン)は英語の先生に誰も居ない部屋に連れられると、驚いたことに英語の先生はいきなり恐ろしい化け物に変身して襲い掛かってくる。その事件があって以来、比較的穏やかだった彼の生活はもろくも崩れ去り、あらぬ疑いを最高神ゼウス(ショーン・ビーン)から掛けられてしまったことによりパーシー(ローガン・ラーマン)に過酷な試練が襲い掛かってくる・・・

 主人公のパーシー・ジャクソンは自分では単なる落ちこぼれの高校生だと思っていたのだが、実はお父さんはギリシャ神話に登場する神様の中でも上位に属する海の神様ポセイドン。ギリシャ神話についてチョッと知識のある人ならば、わかっていることだがギリシャ神話の神々は人間との間にも子供を作りまくって、その結果デミゴッド(半分神様で半分人間)と呼ばれる存在が多く登場する。

 パーシー・ジャクソン自身は、まさか自分がデミゴッドだったとは、コレッポッチも想像すらしておらず、しかも彼の周囲では神様同士の戦いによって地球が滅亡の危機に陥っていることを知っており真剣な表情になっているのに、まさかパーシー・ジャクソン自身が地球を救うキーパーソン(キーデミゴッド?)になっているとは全くわかっておらず、大して緊張感が無い様子が周囲とのギャップを生んでいて大笑いだ。
 そしてパーシー・ジャクソンが日常的な場所から、連れて行かれる非現実的な場所が笑ける。それは自分と同じくデミゴッドが多く集まっている場所。あまりにもたくさんのデミゴッドが存在していることにパーシーだけではなく、観ている俺自身がビックリ。一体、神様連中はどれだけ多くの人間に自分の子供を産ませているんだ

 しかもストーリー展開はパーシー・ジャクソンが自らに掛けられた疑いを晴らすためだけではなく、怪物に連れ去られてしまった母親サリーを探し出すためのアメリカを横断する旅物語になっていたり、真犯人は誰だ!みたいなサスペンス的な趣向もあったり、非常に気楽な気分で観られる雰囲気を漂わせながら、チョッとした重構造的な内容になっている。1本の映画でファンタジー、アドベンチャー、親子愛、サスペンス、笑い、アクション、そして勇気などが描かれているように娯楽的要素が多く込められており、誰が観ても多いに楽しめる、というわけだ。

 お前の足は一体何だよ、それっ!と思いっきり突っ込みながら笑えるギャグ映画として個人的には大いに楽しめたが、楽しみ方は十人十色。現在公開中のパーシー・ジャクソンとオリンポスの神々/魔の海を観るための復習として観るのもいいが、とにかく万人にお勧めできる映画としてパーシー・ジャクソンとオリンポスの神々はお勧めだ

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 [DVD]
ローガン・ラーマン,アレクサンドラ・ダダリオ,ブランドン・T・ジャクソン,ショーン・ビーン,ピアース・ブロスナン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


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 監督はかつてはホーム・アローンミセス・ダウトなどのヒットメーカーとして知られるクリス・コロンバス。本作において、いささかも演出の腕に衰えがないことを示した。他にロボット映画でロビン・ウィリアムズ主演のアンドリューNDR114がお勧め。

 本作はかなり脇役が豪華。
 パーシーのお母さん役でキャサリン・キーナー。スパイク・ジョーンズ監督のマルコヴィッチの穴、小説『冷血』の創作の裏側を描いたフィリップ・シーモア・ホフマン主演のカポーティーがお勧め。

 パーシーが憎んでいるお母さんの再婚相手役でジョー・パントリアーノ。クリストファー・ノーラン監督、ガイ・ピアース主演のメメントが超お勧め。他にマトリックのウォシャウスキー兄弟(現在は姉弟!)監督のクライム・サスペンスバウンドも良い。

 他にデミゴッド達の指南役でピアース・ブロスナンが出演しています。5代目ジェームズ・ボンドで有名ですが、それ以外の作品ではロマン・ポランスキー監督、ユアン・マクレガー主演の正統派サスペンスゴースト・ライターがお勧め。

 メデューサ役でユマ・サーマンが出演しています。まだ40代前半で若いながらもお勧め作品多数。クエンティン・タランティーノ監督のパルプ・フィクションキル・ビルシリーズ、テリー・ギリアム監督の奇想天外のファアンタジーバロン、貴族の贅沢な生活が楽しめるスティーヴン・フリアーズ監督のジョン・マルコヴィッチ、グレン・クローズ、ミシェル・ファイファー共演の危険な関係、リチャード・ギア、キム・ベイジンガー共演の官能サスペンス愛という名の疑惑、アンドリュー・ニコル監督、イーサン・ホーク、ジュード・ロウ共演のSF映画の傑作ガタカ、ピレ・アウグスト監督、リーアム・ニーソン、ジェフリー・ラッシュ共演のレ・ミゼラブル(1998年)、ジョン・ウー監督、ベン・アフレック、アーロン・エッカート共演のSFアクション映画ペイチェック 消された記憶、アイヴァン・ライトマン監督でメチャクチャ強い女を演じるGガール 破壊的な彼女、ヴァディム・パールマン監督、エヴァン・レイチェル・ウッド共演の衝撃的な結末に感動するダイアナの選択。他にもお勧め作品はあるかもしれませんが、適当に思いつくまま挙げました

他にもロザリオ・ドーソン、ショーン・ビーンなど有名どころが出演しています。

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