褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 ヒア アフター(2010)  心の救済を描いています

2018年03月11日 | 映画(は行)
 あの3.11による東日本大震災によって、日本では公開中に急遽上映が中止されてしまったいわくつきの映画。最初の方の津波のリアリティ過ぎる映像が原因だが、果たして本当にあの時に上映中止する必要があったのか?
 しかし、本作が公開された時は80歳という年齢に達したクリント・イーストウッド監督だが、彼は明らかに進化し、まだまだ成長している。人間の生き様、死に様を描き切ったと思ったら、ついに人間の死後の世界にまで手を伸ばしてしまった。ちなみに俺は20歳になった時に、絶対に大人になりたくないと思ったら、本当に何も成長しないまま40歳半ばに到達してしまったのと、ドエライ違いだ

 何だか日本においては死後の世界を真面目に語ろうとすると、あの丹波哲郎のイメージから馬鹿にされ、しかも死者と話のできる霊能者が登場する映画と聞けばコメディ?なんて質問されそう。しかし、本作における霊能者を演じるマット・デイモンを見れば、これこそ真っ当な霊能者の姿であると感じ、霊能者って絶対にこんな苦しみを抱えているはずだよねって思うはず。少なくともこの映画を観ている間は、霊能者を見ていてインチキに遭っている気分にはならないだろう。

 映画の構成は、別々の3つのストーリーが最後は運命的に交錯する最近流行り?のパターン。だいたいこのような構成だと3つのストーリーの内、1つがボロボロの時が多い。結局、これなら上映時間を3分の2に削れば良かったのにとか、わざわざ3つに分けるから何が何だかさっぱり理解できないとか、文句が多くなりがち。
 しかし、クリント・イーストウッド監督はそんな課題を楽々とクリアしてみせる。3つのストーリーはどれも内容が濃く、それぞれに衝撃的なシーンを用意し、そしてラストで大きな感動と希望の両方を観ている我々に与えてくれるのだ。

 それでは死を描きながらも生きる希望が湧いてくるストーリーの紹介を。
 フランス人の女性ジャーナリストであるマリー(セシル・ドゥ・フランス)は東南アジアで休暇中に津波に飲み込まれ臨死体験をする。あの時に見た光景は何だったのか、本業よりも臨死体験の出来事を追求するのに必死になってしまう。
 サンフランシスコにおいて、本物の霊能者であるジョージ(マット・デイモン)は自分の才能に嫌気がさし真面目に工場勤務をしている。たまたま通っていた料理教室で美人なメラニー(ブライス・ダラス・ハワード)と出会い仲良くなるのだが、霊能者としての才能がそんな出会いをぶち壊してしまう。
 ロンドンに住む少年マーカス(フランキー・マクラレン)は双子の兄ジェイソン(ジョージ・マクラレン)を突然の事故で亡くしてしまう。すっかり孤独に悩まされてしまい、何時まで経っても死んだ兄のことが忘れられないでいた。
 全く関係のなかった3人だが、『死』というキーワードが彼らを結びつけてしまい・・・

 さて、冒頭にも述べたが本当に上映中止にした判断は正しかったのだろうか?俺の答えはノー。なぜなら本作には癒しが描かれているから。東北大震災に遭われた人を救うために義援金や大量の物資を送っても、遺族の方々には何の慰めにもならない。彼らに必要なのは心の救済、すなわち癒しがいる。
 予算を付けたらそれで助けた気分になっている馬鹿な政治家が多いが、カネ、自己顕示欲ばかり目がくらんでいる奴に彼らのダメージを負った心を救済することなんかできない。そんな奴と同等の人間が多く存在するから、本作のような癒しを与えてくれる映画を上映中止にしてしまう愚かな判断を下してしまう。
 東北大震災から7年が経った。しかし、今も悲しみから抜け出せない人がたくさんいる。それなのに大震災を利用して金儲けを企み、自己アピールに利用したり、心無い奴がたくさん居ることもわかった。そして、この7年間で遺族の方々はどれだけ癒されたのか?本作を観た多くの人は考えるだろう。
 唐突に起きる死を描きながら、実は生きることも描いている。そういう意味では毎年この時期が近づくと自信を持ってお勧めしたい映画。恋人に振られてずっと立ち直れない人にも本作ヒア アフターはお勧めであることを付け加えておこう。

ヒア アフター [DVD]
マット・デイモン,セシル・ドゥ・フラン,ブライス・ダラス・ハワード
ワーナー・ホーム・ビデオ


ヒア アフター [Blu-ray]
クリント・イーストウッド,スティーブン・スピルバーグ,フランク・マーシャル,ティム・ムーア,ピーター・モーガン,ピーター・モーガン
ワーナー・ホーム・ビデオ


 監督は前述したクリント・イーストウッド。本作はマット・デイモンが出演していますが、同じく彼が出演している作品でインビクタス/負けざる者たちを今回はお勧め映画として挙げておこう。


 
 
 

 
 
 

 



 

 



 



 



 


 

 





 

 

 

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競馬 金鯱賞&フィリーズレビューの予想

2018年03月11日 | 競馬予想
 最近また競馬の予想の調子が悪くなってきたので、ここで一発が欲しいと思う今日この頃。今日も所用で忙しいので真剣に考えた予想を軽くアップしておきます。
金鯱賞の予想
 サトノダイヤモンドがいよいよ復帰する。失意の凱旋門賞から果たしてどれだけ立ち直っているか?しかし、元々が叩き良化タイプの馬なのでその辺も考慮するとちょっとだけ評価を下げるのが賢明か。
 俺の本命は休養明けでも走り、2000Ⅿの距離適性を感じさせるメートルダール。前走の中京記念で見せた豪脚をこの相手でも見せてくれ。相手はこの舞台が適性のあるスワーヴリチャードを対抗に、復活を感じさせるプレスジャーニーにも注意する。

 ◎  2 メートルダール
 〇 10 スワーヴリチャード
 ▲  3 プレスジャーニー
 ▲  5 サトノダイヤモンド
 △  1 ヤマカツエース
 △  6 ダッシングブレイズ
 △  7 デニムアンドルビー

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 2
 2着 1、3、5、6、7、9
 3着 1、3、5、6、7、9

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 3、5、10
 2着 2
 3着 1、3、5、6、7、9

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 10
 2着  1、3、5、6、7
 3着 2                     合計 50点


フィリーズレビューの予想
 大荒れまで期待できるレース。有力馬には休養明けの馬が多いし、このフルゲート。楽しいレースが期待出来そうだ。俺の本命はあの怪物オルフェーヴルの妹のデルニエオール。この良血馬はもっと良くなるのは先で、距離がもっとあった方が良さが出てくると思うのだが、桜花賞へ向けて兄譲りの豪脚を見せてくれるはずだ。
 相手は休養明けだが勝ちっぷりの大物感が漂い、距離も伸びた方が良さそうなアンヴァル。前走の強烈な末脚が生きる流れになりそうなアンコールプリュを相手の本線に馬券を組み立てる。

 ◎  2 デルニエオール
 ▲  1 アンヴァル
 ▲  9 アンコールプリュ
 △  5 イサイチルンルン
 △  6 アマルフィコースト
 △  7 モルトアレグロ
 △ 10 リバティハイツ
 △ 14 アルモニカ
 × 15 コーディライト
 × 17 ラブカンプー

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 2
 2着 1、5、6、7、9、10、14
 3着 1、5、6、7、9、10、14、15、17

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 1、9
 2着 2
 3着 1、5、6、7、9、10、14、15、17     合計 72点

 
  
 
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