文豪ヘンリー・ジェイムズの『ワシントン広場』を原作とする映画化作品が今回紹介する女相続人。内向的で優しい性格な女性だと思って付き合ってみたら、次第に気が強い女性に変貌してしまったなんてことを経験したことのある男性は多かれ少なかれ居るだろう。時々、思わぬことから女性の強さを感じることがあるが、まさに本作の主人公の女性がその通り。前半と後半の性格がガラッと変わるのだが、女性の強さというよりも男性からみれば恐ろしさを感じさせる。
父娘そして男女の愛憎を描いたストーリーの紹介を。
1850年ごろのニューヨークのワシントン広場の近くにおいて。豪邸を構えていて医者をしているオースティン(ラルフ・リチャードソン)は、美しく社交的な妻が亡くなってしまうのだが、娘のキャサリン(オリヴィア・デ・ハヴィランド)は、なぜか内向的で容姿も人並以下に育ってしまった。そのことを心配したオースティンは未亡人となってしまって家に転がり込んできた妹のラヴィニア(ミリアム・ホプキンス)に娘のキャサリンの世話を頼むのであった。
ある日のこと、ラヴィニアはキャサリンを異性と知り合うチャンスを作るために、社交の場へ連れていく。そこでキャサリンに言い寄って来たのがモリス(モンゴメリー・クリフト)という青年。2人は一目で惹かれあうのだが、オースティンはモリスが仕事もせずにカネを浪費していることを知り、2人の結婚に反対する。
キャサリンは父オースティンの一言にショックを受けて、父が亡くなった時の相続を断ってモーリスと駆け落ちしようとするのだが・・・
キャサリンは地味で大人しい女性なのだが、父が死んでも大金の遺産を保証されているので将来の暮らしには何の不安もない。そこへ現れたのが無一文同然のモンゴメリー・クリフト演じるモーリス。キャサリンはモーリスを大いに愛する。しかし、モーリスは本当にキャサリンを愛しているのか、それとも彼女の財産目当てで結婚を申し込んでいるのか。そして2人は結ばれることができるのか?この展開がなかなかサスペンスフルで見どころ充分。そこへ父と娘の喧嘩が勃発するのだから大いに盛り上がる。
そして、いざという時にモーリスはひ弱さを見せてしまう。そこからは奥ゆかしい性格だと思われたキャサリンの憎しみが爆発で本領発揮。キャサリンがモーリスのことを「金と愛を両方とも求めるとは強欲だ」と言い放つが、その言葉を聞いて俺はなぜか心の底から震えてしまった。
女性から恨まれると酷い目に遭うことを勉強したい男性には特にお勧めだし、ストーリー展開も抜群に面白い女相続人をお勧めに挙げておこう
監督は名匠ウィリアム・ワイラー。あらゆる分野において名作を創り続けた。歴史大作ベン・ハー、ロマンチックコメディの名作ローマの休日、サスペンス映画必死の逃亡者、探偵物語、西部劇の傑作大いなる西部、アメリカ人のヨーロッパに対する憧れを描いた孔雀夫人等お勧め多数
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父娘そして男女の愛憎を描いたストーリーの紹介を。
1850年ごろのニューヨークのワシントン広場の近くにおいて。豪邸を構えていて医者をしているオースティン(ラルフ・リチャードソン)は、美しく社交的な妻が亡くなってしまうのだが、娘のキャサリン(オリヴィア・デ・ハヴィランド)は、なぜか内向的で容姿も人並以下に育ってしまった。そのことを心配したオースティンは未亡人となってしまって家に転がり込んできた妹のラヴィニア(ミリアム・ホプキンス)に娘のキャサリンの世話を頼むのであった。
ある日のこと、ラヴィニアはキャサリンを異性と知り合うチャンスを作るために、社交の場へ連れていく。そこでキャサリンに言い寄って来たのがモリス(モンゴメリー・クリフト)という青年。2人は一目で惹かれあうのだが、オースティンはモリスが仕事もせずにカネを浪費していることを知り、2人の結婚に反対する。
キャサリンは父オースティンの一言にショックを受けて、父が亡くなった時の相続を断ってモーリスと駆け落ちしようとするのだが・・・

キャサリンは地味で大人しい女性なのだが、父が死んでも大金の遺産を保証されているので将来の暮らしには何の不安もない。そこへ現れたのが無一文同然のモンゴメリー・クリフト演じるモーリス。キャサリンはモーリスを大いに愛する。しかし、モーリスは本当にキャサリンを愛しているのか、それとも彼女の財産目当てで結婚を申し込んでいるのか。そして2人は結ばれることができるのか?この展開がなかなかサスペンスフルで見どころ充分。そこへ父と娘の喧嘩が勃発するのだから大いに盛り上がる。
そして、いざという時にモーリスはひ弱さを見せてしまう。そこからは奥ゆかしい性格だと思われたキャサリンの憎しみが爆発で本領発揮。キャサリンがモーリスのことを「金と愛を両方とも求めるとは強欲だ」と言い放つが、その言葉を聞いて俺はなぜか心の底から震えてしまった。
女性から恨まれると酷い目に遭うことを勉強したい男性には特にお勧めだし、ストーリー展開も抜群に面白い女相続人をお勧めに挙げておこう

監督は名匠ウィリアム・ワイラー。あらゆる分野において名作を創り続けた。歴史大作ベン・ハー、ロマンチックコメディの名作ローマの休日、サスペンス映画必死の逃亡者、探偵物語、西部劇の傑作大いなる西部、アメリカ人のヨーロッパに対する憧れを描いた孔雀夫人等お勧め多数

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