演劇鑑賞会の「萩咲く頃に」を鑑劇しました。
バラバラだった家族が震災をきっかけにつながりを取り戻していく心温まる物語です。音無さん、大和田さんなど5人の家族しか登場しない劇ですが、最後は久しぶりに、母の計らいで帰ってきた娘が言う「この家に今度帰ってこようかな」の言葉に象徴されるように、家族の再生を描いた感動的な作品でした。どんな不遇の土地でも咲くという萩の花の映像がステージいっぱいに咲きました。
「良い大学を出て、良い就職をしなさい」と言う父親に反発し、不登校になった息子は5年半ぶりに帰って来る。彼は、震災のボランティアで出会った彼女と結婚していた。父子は久しぶりに両手を握り合う。いそいそとおはぎやごちそうを準備する母親。反発する娘。でも震災という悲劇を乗り越えて成長した家族は、再び心通い合う家族になる。いろんな悲しいことも乗り越えて家族は心を通わせていかなくてはと反省させれた演劇でした。壮大な集団劇もよいが、このようなじっくりと家族を考えさせる抒情的な作品も心に残ります。