演劇鑑賞会で、劇団前進座の裏長屋騒動記を見ました。
江戸のとある裏長屋に出入りする紙くずやの久六が浪人とその娘に懇願されて買い付けた古い仏像。それを蔵屋敷から声をかけてきた若侍の作左衛門に売ったところ、仏像の腹の中から出てきたのは、大金50両!ところが浪人も作兵衛もこの金は自分のものではないから受け取れないと強情に言い張り、久六は裏長屋と蔵屋敷を50両持たされたまま行ったりきたりで、良心の大ピンチ。・・・・・
さすが前進座。演技がとても上手で、大家の場面などでは、久しぶりに大笑いの連続でした。舞台転換も見事で、歌舞伎座にいるようでした。
裏長屋の優しい人情が満ち溢れ、とても楽しい舞台でした。
令和に生きる私たちの庶民の生活の喜びや悲しみもいつかこんな素敵な劇となって上演されたらうれしいです。