NHKBS1スペシャル「ラストドライブ」もとても良い作品でした。
ドイツとオランダでは、死をまじかにした人の最後の願いをかなえる「ラストドライブ」のサービスがある。介護士、ケースワーカー、消防士等がボランティアで行い、費用は無料である。
80代の女性は海岸に行きたいという。夫と行った海岸ではなく、犬と行った海岸だった。夫は彼女を家に閉じ込め、浮気していて、子供もいなかった。本心を介護士たちに初めて打ち明け、介護士らとの心の交流ができ、とても楽しそうでした。
ドイツでは、50歳でがんになり、彼女と結婚する夢もかなわなくなった男性がベッドのまま車に乗り、思い出の海岸にドライブをする。
「もっと生きたかった」と彼は言う。美しい湖畔のレストランで二人は心ゆくまで語り合うシーンがとても美しかった。こんなに深い愛をささげられ、彼の人生は理不尽にも短かったけれど良い恋人に出会い、幸せな人生だったと思う。
死は、最大のイベント。最後まで尊厳ある人生をとこれを支える組織や人々がいるのが、さすがドイツやオランダである。成熟した社会は素晴らしい。ボランティアに参加している男性は幼少の頃、虐待されていたという。「人のために役立つのがうれしい」と言う。ラストドライブの二人は1か月後には天に召された。最後の笑顔は人々の心にずっと残るだろう。
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