花鳥風月

生かされて行くもの達の美しさを見つめて,
ありのままの心で生きている日々の、
ふとした驚き、感動、希望、

特集 坂東玉三郎の世界 

2008-08-03 01:11:49 | Weblog
    オリンピックもまじかに迫りスポーツの祭典ですね!
    中国と日本の魂の交流も見ものですね。

今日の土曜日は現実をトラバーユして、
一日中、「坂東玉三郎の世界」に魂を奪われていました。

玉三郎さんが「詩」を書いていた若き日の「鷺娘」が 
思い出されました。

前半の「太鼓」もよかったですね。

後半の中国とのコラボレーションは
オリンピックの中国に芸術の中国も加わりました。

この世も、時間も、脱皮して「情念の魂」に
透きとおる「美」が、舞台に立ちのぼり
時間を忘れさせます。

Pm.3時30分から11時近くまで、時間が飛びました。
日本の歌舞伎の底力を見たような番組でした。

重力を感じさせない玉三郎さんの舞台は
無限の世界にまで続く花道を
滑るように移動して行きました。
あたかも、、、
「天空」に向かって飛翔してゆくように
「美」とは、、、「魂を奪う」ものなのですね、、、。

日本の歌舞伎役者はすごい!

中国の竜に「魂」の玉が目に入って
空高く舞い上がりました。

「情念」の黒雲に命を燃やして
翻弄される「夢の中の柳の恋」も

若き選ばれし未来に続く女形の若者の
上下する腰の高い演技も素人の良さがあって楽しかった。

二人が順繰りに演じて、
やがて「情念の世界」を演じる玉三郎さんの
吸いつくような場面に交代する。

中国の実態的な「動」の演技との違いがわかり楽しかった。
必然に感じられた中国側の芸の動きが楽しかった。

玉三郎さんの、「芸の域」には
言葉がありません。吸い込まれました。

異次元の舞台に玉三郎さんが舞い降ります。
牡丹灯篭と重なる夏の夜のひと時でした。

決心!しました!
若き日のように
玉三郎さんの舞台を見に行きます。

この世を脱皮して時空の彼方に連れて行ってくれた8時間でした。