花鳥風月

生かされて行くもの達の美しさを見つめて,
ありのままの心で生きている日々の、
ふとした驚き、感動、希望、

NHK番組のアイヌ民族「その時歴史が動いた!」

2008-10-22 12:43:22 | Weblog
     NHKワンセグ、、、

アイヌ民族の歴史が放送されていた。

日本の戦前のファショな時代に、
貴重な「アイヌ民族のナショナリティ」が
日本民族との同化のような形で
消えてゆくシーンに涙が出た。

伊藤さんという歌手が
「オロチョンの火祭り」というヒット曲を
世に出した時代、
私はまだ児童でした。

金田一京助と金田一耕介と間違うぐらい
認識もないままに

「オロチョンの火祭り」のエスニックな魅力の虜になっていた。

ア~~イヤサ!、、、~~~
たぶんクマを囲んでの祭りなのだろう。
イイエ、、、もっと深い心で、
大自然の神に感謝を奉げているのかも知れません。

狩猟権も、
言葉も、
原始林も奪って、
日本の国民にしてゆくシーンは

日本という島国根性の露出した
戦前の最も悪い「勝ち負け」「占領」「統治」、、、といったような
政治の貧困な時代のなせる「独裁」にも似た
押しつけの文化であると思いながら、画面を見ていた。

オーストラリヤのアボリジンに
今頃謝っている国家と重なった。

頭脳明晰なアイヌの民族のお嬢さんが
日本人と同じ新学校へ通うとき、
「ここは、あんたの来るとこではない!」
心無い差別を受ける。

アイヌ民族の文化を
金田一先生とともに執筆,、、遺稿となった。

彼女の優秀な頭脳明晰な人閣を
「人種」で差別した当時の記録である。

藤村の作品を思い出した。

目で見る北海道の歴史の
NHKが残した足跡の
貴重な画面は
今からでも、
民族の衣裳や家や
生活様式を尊重せねばならないという
深い悲しみが伝わってきた。

1994年ごろチベットの界隈に
薬草のフィールドワークに参加したときのことである。

北京の出版社が英語で書いたパンフレットを見つけた。

「The Tibetan Nationarity]
書き出しは
Tibetans are one of China 's ancient nationarities.
その歴史が7ページにわたり写真入りで説明していた。

地球環境も、生活環境も、
民族の性質も、
あまたの種類がある人類の
生息地に適した民族の文化!

動物園の動物たちの様に、
外見が違っていたら
違いがわかるだけでも、
このような問題は
根深く
奥深く
魂の存在の在るや?無いや?までの域まで
時間を超えて
今なお争うまでの問題に
ならなかったかも知れませんね。

山が男
川が女
海が親心、
すべては海に流れてゆく、
さ、、、悩める者よ
海で泳ぎなさい、、、

海の無い国だってあるんです。

空は神 
光は神
世界共通な空、太陽、星、大地!

人間は多かれ少なかれ
自分の生きてきた環境とともに
共存共栄していたはずである。

世界にも、まだ多くの民族が
自分たちの民族の
誇りをバトンタッチしながら
原始林の中で
独自の文化を継承していっていると思います。

     :::   :::  ******

アイヌ民族が「神」とあがめていた
原始林の大木が

切り倒されてゆくシーンは

「時代が呑み込んでゆく原始林」という
聞き分けの良い子には
なれない「哀しみ」があった。

大木は、
アイヌ民族の歴史を何百年も見ていた
歴史の証人だからです。

海岸には「ハマナシ」の花が咲き誇りながらも
その茎には、
触らないで!の棘が、、、、まるで、、、
独自の言葉で他を退け
侵略者をも退ける。

君は薔薇の仲間だよ!
畑に植え替えてあげようね、、、!

ハマナシの花が
海に向かって咲くのを見ていた。

空に放つハマナシの「深紅」の言葉は
宇宙に向かってゆく「恋」のようです。
ハマナシの咲く海に

あなたが居て 
私もいた。

100年たったら、、、皆、人間は死んでゆくのです。
戦争で奪い合った財産も栄光も洋服でさえ持って死ねないのです。

健康で、天より戴いた寿命を
全うできるように、

アイヌ民族が、近代の医療を必要と考えるなら
医療の文化は提供するのは賛成です。

精神的に空蝉になって
近代国家の中で、
消えてゆく民族の姿をとらえたNHK の
貴重な、番組をあなたにお知らせします。