京都不動産コンサル研究所所長の徒然草

ジャストアンサーやマンションってどうよで相談員を担当。又アマゾン書籍や宅建登録講習講師を通して後進の育成も心掛けています

住宅が取り壊される

2010年09月01日 | 不動産評価について
住宅金融支援機構からのメルマガによれば、
日本で住宅が建てられてから解体されるまでの期間は30年だと。

アメリカで55年。
イギリスで77年。

このデータは以前このブログでも紹介していますが、
今日のテーマとしては
その残存する物理的価値の問題ではなく
社会的・経済的要因について、
です。

この点については、
国土技術政策総合研究所の報告があります。
要約すれば、

1.生活様式の急激な発達
社会の求める生活水準に住宅設備が追いついてこないため
改修工事より建て替えを選択。

2.中古住宅流通市場の未発達
中古住宅市場に透明性や評価の基準がなかった。

3.土地との関係においての建物利用価値の低さ
日本における土地神話は、
ある意味建物が邪魔になった。

4.賃貸住宅市場の特異性
持家が最終住宅であり、
賃貸住宅はその過程であった。

5.長寿命住宅への制度的インフラ
税制、金融、減価償却制度等制度的な後押しがなかった。

ということだと思います。
この視点の分析は後日述べてみたいと思います。
コメント
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