京都不動産コンサル研究所所長の徒然草

ジャストアンサーやマンションってどうよで相談員を担当。又アマゾン書籍や宅建登録講習講師を通して後進の育成も心掛けています

簡単に訴訟という選択は問題です。

2010年06月26日 | 不動産売買について
京都不動産コンサルタントのブログ

業界紙に掲載の、
ある地裁レベルの判例について。

宅建業者経由で土地を購入した買主が、購入後に、
地中から大量のいわゆるガラが見つかったことで、
宅建業者の注意義務違反ではないかと訴えた事例です。

結論は、
買主が当該不動産を購入するかどうかの重要な要素たるや否や、
が争点だったようです。

買主が購入時の前提条件だと
当初からその旨(地中埋設物の件)
意思表明していれば逆転していた可能性は高いと。

まぁこれは当たり前といえば当たり前の話。
大きな買い物ですから、
事前に購入使途(住宅建築用地等)を明らかにし、
その上で宅建業者に依頼、
というのが自然な流れですね。

このような土地のケースでは、
念のため契約書の特約で埋設物処理の項を
挿入すると良いでしょうね。
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シェアリング続報

2010年06月17日 | Weblog
先日の新聞折込チラシによると、
コインパーキングのタイムズさんもグループ会社の
マツダレンタカーを通じカーシェアリングに参入したと。

その名もタイムズプラス。

先行するプチレンタのオリックスさんや
近隣のレンタカー会社さんよりも安い設定である。

さすがに関連業種2種(駐車場とレンタカー)をもってすれば
お安く提供できるということだろう。

車のシェアという考え方も本格化する方向性である。

実はこのコインパーキング、
シェアという考え方が一気に世に出るきっかけだった
のではないかと思っている。

マンション・車・自転車と対象が広がっていく過程の
理論の入り口として、
サラリーマン大家さんに常にお話している。

月単位であった契約形態を時間的に解き放ち、
場所を特定する貸し方を空間的にフリーにした。

こんなフレキシビリティーな発想がよくもできたものである。

時間的に感心する点は、
捨て時間ともいうべき余った時間の戻しがない点である。

30分100円で10分早くでたところに次の車が入れば、
2重に儲かるのである。戻し金はない。

24時間営業でしかものこぎり商法なのである。
道路交通法の改正から時間が経ち、
うまみは薄れたとはいえ
参考にしたいビジネスモデルである。

相前後して世に出たのが我不動産関係のウィークリーマンスリーであろう。
今少し後退気味なのは、
過去の経験則から鑑みるに、どうもこの商売、
不動産的発想ハードな事業と捕らえると
伸びしろがないように思える。

ソフトな事業としてベンチマークを
ビジネスホテルだとの対応をすればもう少しいけるのかなぁ、
とも思うが・・・
ゲストハウス、シェアハウスにはそのソフトがある。
まずは経営主体が不動産関係者でない点、
これだけでも顧客サービス業らしいと思える。

シェアとか共有の発想は留まるところを知らない
かのような普及であるが、
究極は資源の有限性であり、
経済も人口も低成長時代を視ているからなのであろうか。

対処を急がねばo(・_・= ・_・)o
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個人賠償責任保険

2010年06月16日 | 不動産売買について
京都不動産コンサルタントのブログ

分譲マンションを公庫融資(現:日本政策金融公庫)で
購入の方からのご質問。

浴室の水道操作の失敗で漏水し、
下階の居室内装に損害を与えたというものです。

購入当時の公庫の特約火災保険では
もちろん対象外ですし、
個人賠償責任保険いわゆる「個賠」もセットできない設計
だったようです。

修復工事代数十万円はきついですね。

そこで古いマンションで管理組合さんとの関係は良いという情報から、
まずはマンション管理組合の「施設保険」は難しいかもしれないが、
マンションが「個賠」に加入しているなら
そちらで処理できないか相談することをアドバイス。

この「個賠」結構使い勝手が良い保険です。
主旨は名前の通り
「他人に損害を与えた場合に補償してくれる」保険です。
ぜひ加入をお勧めします。

ただ単体の保険でなく、
オプションとなっているため今回のケースでは
他の損保に付加して加入となります。
(※自動車保険やカード保険等)
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空室ビルの活性化を

2010年06月14日 | Weblog
現状ビルテナントの空室率の悪化は
目を覆うものがある。

先日の新聞報道では、
大都市で新築未入居のビルも散見されるという。

ITの2000年問題はクリアーしたものの、
不動産の2010年問題は現実のものとなりつつある。

一時期いわれてた地域間格差や
物件的格差は大きな問題ではなく、
根底にあるのは絶対的供給過多問題ではないかと。

そしてオフィス需要の更なる減少縮小は
経済の低迷を再加速させるという負のスパイラルに陥る。

その意味で、
現在又将来にわたり有余る「不動産」の再有効利用が
不動産業界全体に求められている
喫緊の課題である。

対処案の一つの考え方は、
やはり時間と空間の使い方の問題ではなかろうか。
時空を超えた利用使用の考え方である
「ソフトオフィス」なる捉え方、
「ソリューションオフィス」
「形にとらわれないオフィス」は如何かなと。

枠に当てはめないオフィスの使い方である、
よりパーソナルに、
よりコンパクトに、
よりセグメント化する、
高付加価値商品に仕立て上げることはできる。

レンタルオフィスのお勧めである。

需要のあるところに適切な商品を提供する、
基本に忠実であるところに
ビル・地域の発展活性化があると確信する。
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2010年06月13日 | Weblog
自動車の共同利用はカーシェアリング。
自転車を共有するのはサイクルシェアリング、
とでも言うのだろうか。

分譲マンションでの取り組みが
本日付読売新聞にて紹介されている。

マンション管理組合からすると、
自転車駐輪スペースの管理や放置自転車の整理に
ちょうど良いようである。

住民からしても
チョイ乗りユースにはちょうど良いということ。

しかもこれが電動アシスト自転車を
無料貸し出しともなれば、
所有自転車の抑制やひいては
自家用車の削減にもつながろう。

ガレージに余裕のないマンションには朗報では。

これは賃貸大規模マンションでも適用できるであろうし、
ゆくゆくはファミリーからワンルームまで
広がりが見込めるのではないだろうか。

管理システムや入居者モラルの啓蒙で
充分考えられそうである。
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