京都不動産コンサルタントのブログ
業界誌の内容をまとめてみると下記のような内容です。
ある不動産業者さんが売却依頼された戸建住宅、
依頼者さんからは売却に出していることを知られたくないので、
外観写真等の所在がわかる広告はNGだったらしい。
しかし、当の業者さんの手違いでHP上で外観写真が
オープンになってしまい、
売主から、これは名誉毀損にあたりその損害賠償として
買取り請求されているのだと。
まぁしかし、
最近はいろんなところで損害賠償請求の話はありますが、
この件では、
名誉毀損とはなんぞいや、
そしてどんな損害を蒙ったのか、
傍目には被害妄想のようにも思えます。
買取請求にしても因果関係がはっきりしない…
ただ、依頼者の方にもし何らかの損害が生じていれば、
その損害を賠償しなければならないのは当然のことであり、
何がしかの解決金は話し合いの上決めること。
買取りの件は又別の話として一般的な査定値でも良いのではないでしょうか。
という趣旨の内容でした。
名誉毀損による損害賠償が目に付くのは、
著名人がマスコミによる過剰な記事掲載を訴えるケース。
訴える側が勝訴したとして、
実質の損害賠償金額は一桁二桁違う金額となるのが常。
何百万が何十万、何千万が何百万ってところか。
弁護士費用倒れであろう。
一部富裕層のプライドだけで訴訟を維持する行為は別にして、
訴訟は日本人特に私共庶民には性質的にも金銭的にも似合わないのでしょう。
殆どの一般的不動産売買契約書の条項には、
「この契約書に記載のない事象が発生したときや疑義が生じたときは
売主買主誠意を持って善処する」
となっている。
今回の東日本を襲った地震の助け合い精神には
この日本人の良い部分が如実に出ていますね。