枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

遠鳴り・・・

2011年10月22日 | Weblog

 突然、ゴロゴロと鳴る。雷は既に終った筈であるのに。豪く賑やかだ。自然現象が変化している。この先、原発の再稼動をすれば、その鳴りが、やがては海の藻屑と消えさせる。福島だけではないし、日本列島に及ばず、地球全体の滅亡へと行き着くだろう。

 未来少年コナン、風の谷のナウシカ。あのアニメで、背筋が凍りついた。核の塵が、放射能が、人類に明るい未来など訪れはしないのだ。それなのに、何故、ウソをつくのだろう。とても不思議な気がする。我々は、考えたり、努力をしなくなった結果なのか。

 ともすれば、楽であり、お金さえあればできる暮らしを望み過ぎた。苦労したり、我慢したりで、他人のことを思い遣る、一手間を惜しむような心に成り下がったのか。人類は稀有な生き物なのか、それとも不可解な生物なのか。

 宮部みゆき氏の『おまえさん』、そこに登場する人物像に、自分をおっ被せてみる。おとくさんのような意気地もない。おきえのような生き様も見当たらない。その日暮らしをしている、長屋の住人には違いないが。

 そうだなぁ。江戸時代に暮らしていなければ、到底生活は見えないし、貧乏を絵に描いたようなお定まりだろう。お天道様の下で、ごちゃごちゃと言うのが落だ。寒がりだから、皸と霜焼けに文句を並べているだろう。

 仮に、枇杷葉を知ったとしても、今の情報量があるでなし、せいぜいがお茶で飲むくらいだろう。心が狭い。人付き合いも苦手だから、誰かに教えるということもない。聴いたことを鵜呑みにするくらいが関の山だ。

 枇杷の実を収穫し、撓っていた枝がようやく元の位置になった。たわわに生っていた。

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