伝達手段は、声にして話したり、絵や字を書く。発信する方の一方的な思いが、相手にどう届くかは未知数でもある。相手の考えていることがわかると、つい先読みをして話をする。会話をする糸口に水を向けるのだ。
心は見えないけれども、想っていることを感じることはできる。その際の成り行きは、決して行き当たりばったりでもないが、会話は脈絡の無いものになる。つまりは的をはずしてしまう。心が不安定なら尚更だ。
小説家は、嘘つきならなれるそうだ。尤も、文章が読者の心をつかめなければ、読んではもらえない。特に児童書にはその傾向が強い。挿絵があるのはもちろんだが、活字での訴えが重要なこともある。
どんな本にも、其処に隠れている魅力を見つければ、面白さが増す。面白い本を読むのではなく、読むことが面白さを気づかせる。そしてその面白さは、初めの3行で決まる。大人の本も子どもの本も、魅力は自分で見つけることにある。
年末に図書館で借りた本。マンガ版『江戸しぐさ』入門、昔ながらの和の行事、日本の神話・伝説が面白いほどわかる本。勤務が激務になっているので、さて読めるかな。いやいや、この愉しみがあるから、仕事ができるのだ。
鉢仕立ての猿梨。甘くて美味しいのが、たくさん生った。