娘夫婦と昼食を食べ、仔猫を見に来たまでは良かった。娘にしがみついたすばるであるが、足の付け根に蚤がいたのを見つけ、早速洗われる。何と10匹はいたようで、さぞや痒かっただろう。然し、やっと慣れてきたのが逆戻りである。
リエさんに、2回目の枇杷を送るのに少し出ていたが、脅えきっている。抱いていると鼓動が速く、大きなため息である。朝は、箪笥の後に入って、誇りだらけであったのをそのまま、娘夫婦と逢い帰宅。当分は、慣れてくれるのを待つしか。
娘が、写真だけでは可愛くない。と言っていたが、実物はまあまあの器量であろう。銀河は可愛かったし、枇杷葉茶で綺麗でもあった。すばるも枇杷葉茶だけは、来たときから飲めるようにした。鳴声のか細いのが、多少気にはなるが。
昨夜は、腕枕と胸に埋まって寝たが、早朝の4時には起きだした。放っておいたら、出窓の所に居て、じっと外を見ていた。近所の猫に噛まれねばよいが、と不安もあるが、全く閉じ込めておけない。換気をして遣って安全にしなくては。
何しろ未だ小さいのだ。ちょっとした隙間には入り込むし、捕まって噛まれたら一瞬だろう。そのためにメスをもらったんだが、心配は尽きない。今やっと眠りだした。左手に抱かれて、寝息をたてている。耳をピクピクトさせており可愛い。
赤ん坊もだが、母親の心臓の音に安心するようだ。仔猫にも、同じような感情があるものだろうと察する。すっかり寛いでいるのも可笑しい。雨が降り出してきた。空梅雨が嘘のような豪雨になる恐れもある。五月雨を集て速し最上川。
白枇杷が、もう少し熟れずで、月末から月初めになるようだ。佐藤さとるさんに、美味しいのを送っていたが、今年はそれも叶わない。人間の寿命には限りがあるが、早世されたり、事故や病に倒れる心情には、無情の雨かもしれない。
花芽は、木の中心が膨らんで来、次第に小さな苞が集まっていることに気づく。薄茶色の苞が破れて・・・