枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

沢田研二・喜寿コンサート

2018年07月08日 | Weblog

 駄目である。JRも路線バスも運行していない。オフィシャルサイトでは開催だし、チケットセンターも行う返事に、決死の覚悟で出かけよう。食べ物を積み込み、飲料水も入れて、枇杷葉に祈る。どうか無事に往復できますように。用心して、慎重に進んで行こう。きっと大渋滞だろうなぁ。

 昼食もそこそこに、珈琲と空腹を満たせる物を手に、車に乗り込み出発した。あらまっ!大渋滞の影も形もなく、すいすい進み、何時も通りの所要時間で、市内に到着したが、こんなに巧くいって大丈夫なのか?兎に角地上に出よう、とするが既にこの時点で迷う。この前途多難さは何?

 県立美術館に先ずは足を運ぶ。チケットを出そうとしたら、忘れて来ている。沢田研二さんのは、しっかり持っているのに、パンフレットに挟んだのがない。仕方がないので、高齢者の申請をして買う。時間はたっぷりあるので、ゆっくりと但し書きも読み、のんびりとして、展示場を回る。

 第二展示場にも足を向け、途中で珈琲を飲み、観覧者を眺める。交通機関は止まっているので、車で来ているのだろうが、暇人が多いものと感心。個人的には、序でがあったからだが、何を好んでこんな状態で来るのか。厭々、芸術に偏見はいけない。後学のためでもあり、学びの志だろう。

 午後の3時を回ったので、美術館を出て歩き、一旦駐車場に向かう。飲んだ空の水筒を置き、小腹が空いているのでパンを食べ、荷物は最小限にして会場に。美術館で寒かったので、歩くのがいい。エレベーターは無視して、どんどん歩き会場まで上がる。待っている人がちらほらと見える。

 辿り着いて安堵したが、そこから1時間待つ。時間通りに開場され、階段を背筋を伸ばして歩く。指定席の確認をしているので、間違うことなく席を見つける。然し、冷房が効き過ぎて寒い。厚着をしているが、何か居るかのようにぞわっとする。定時に始まり、何時ものメンバーが居ない。

 でも。これが自然体なのね。沢田研二も歳を重ねたのだから、本人の言われるように、これからは自由で気儘な活動をされたらいい。昨年まで、よく頑張ってこられたものと、労う思いで聴いた。格好良さも、しゃべりもそのままで、それが沢田研二さんなのだ。田中裕子さんと一緒に居てね。

 ファンにも多種多様な者が居ていいでしょう。個人的には、歌手なら歌ってほしいので、これからも歌を聴きに行きますよ。新曲が出なくっても、元気でおいでなら、それでいいと思います。ご自分を大切にして、ご家庭を守って歌を続けてくださるなら、こちらも気の向いた時に聴きに行ける。

 予測に反して、早々と終わってしまい、衣装を着換えて現れ、おまけを歌ってくれた。終了後の段取りでつまずく。清算機の操作で慌てまくり、出口を間違える。何時もは娘の婿がやっていたので、次の方に教えてもらって済ませ、焦って違う出口に行ってしまった。迷うこと数十分で本線に。

 途中、親切なご夫婦に訊ね、その後ロマンスグレーの小父さんが、これまた丁寧に教えてくれて、目当ての車道に出られた。悲惨な状況を設定していたのが、見慣れた風景にほっとする。歩ていて迷うのは、直ぐに方向転換できるが、車だと空を飛ばない限りは無理なので、帰れないのかと不安に。

 自宅に着いたのは午後の8時。行きを思えば、大したロスもなく帰ったことになるか。然し、気分は最悪で、緊張の余りに、お腹が空いている割には、食欲がわかなかった。仕方なくお茶漬けにしてかきこんだ。すばるが姿を見せない。何度か呼ぶと眠さを我慢して現れる。あらら、眠っていた。

 シャーベット・ピンクの薔薇は、虫にとっては美味しいんだろう。ちょっぴり齧られて。

コメント
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