ススキ
ソニー α6000 75ミリ f4 1/750秒 ISO100
園内の彼方此方にススキの群生が見られる。
ススキを見ると、お月見を思い出す。
中秋の名月にススキは良く似合う。
子供の頃は時世ものんびりと穏やかな時代だったのだろう。
家々の縁先などのススキと月見団子を飾る家が多かった。
その月も団子を家人の隙を見て盗み、食べるのが子供たちの楽しみだった。
それを咎める家は無かった。
ソニー α6000 150ミリ f4 1/500秒 ISO100
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」と芭蕉だったか(記憶が曖昧)の俳句がある。
暗闇で突然ススキに出合った時など、白い穂が揺れる様は幽霊に見えるのかも知れない。
入谷の鬼子母神ではススキの穂を使って作った「ミミズク」が売られている。
このミミズクについてはある伝説がある。
昔むかし、貧しさゆえに病気の母親の薬も買えなかった娘が鬼子母神に祈ったところ、夢の中に鬼子母神が現れ、「すすきの穂でミミズクを作ってそれを売り、母親の薬代にしなさい」と告げた。
娘がその通りにすると、ミミズクは飛ぶように売れ、そのおかげで薬を買うことが出来たと云う話しだ。
ここの話は鬼子母神の霊験新たな事を知らしめる話になっている。