簾
日本の夏の風物詩、簾に風鈴。
夏になると日本家屋では当たり前の風景だったが、最近は昔風の住宅が少なくなったせいか我が家近所では殆ど見かけない。
我が家では昔から簾を掛け続けている。
近年の猛暑日続きでは簾を掛けて戸を開ける事はとても無理な話だ。
簾を掛けてエアコンをかける毎日だ。
築40年に近い我が家の建築当時にはエアコンは一部の富裕層のみが備え付ける事が出来た高価なものだった。
一般的にエアコンが普及する前に立てた我が家には、当然のことながらエアコンを設置するスペースは全くない。
居間にかろうじてエアコンを設置するスペースがあり、一台のみが稼働している。
エアコンが無かった時代、夏の昼夜はどんな風に過ごしていたのか。
昔に思いを馳せながら簾を写した。
簾の向こうの風景がアート的で面白い。
室内に差し込む簾の影。
洋間にかかるカーテンの影。
カーテンの影には情緒のようなものが無い。
今後この家がある限り簾は下げられることだろう。
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