マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

06.8.12   九ちゃん!

2006-08-12 23:49:11 | 芸能

 

           
羽田発大阪行きJAL123便、御巣鷹山での墜落事故があって21回目。搭乗していた坂本九は享年43歳。今、生きてれば64歳。どんな熟年歌手だったろう。歌は辞めていたろうか… 芸能に生きる人間はいい、死んだ時点で人々の記憶は停止し、永遠の生命を約束される。

美空ひばりだの、石原裕次郎を昭和の象徴としてくりかえし番組で取り上げるが、それはもっと年上の連中であって、オレらのガキの時代は圧倒的に坂本九だった。とにかくあの笑顔があるとブラウン管が安定して見られた。あの手の底抜けに人のよさそうな顔が…いま、世の中からいなくなった。

六・八・九トリオで数々のヒットを作った坂本九、オレの後を継がせたいとエノケンにいわしめた坂本九、開闢以来、日本人ビルボード第1位に輝いた坂本九、そっくりさん番組があると必ず真似された坂本九…「あゆみの箱」のチャリティーや手話の歌も積極的に歌ってた坂本九。障害を持った子供たちに囲まれ、手を取りながら「ともだち」を歌う姿を見て、あれだけ自然に偽善的でなくふるまえる人は子供心にスゴイ、と思った。どこかに「やだな…」と思う気持ちがあると、振る舞いがぎこちなくなってしまい、それを明るみに晒してしまうのがテレビカメラの怖さだ。

九ちゃんは21年前に星になった。それも、目で見ても小さくてよく判らない、ささやかな星になって、きっと今夜も瞬いている。

      

          見上げてごらん 夜の星を
          小さな星の 小さな光りが
          ささやかな幸せを うたってる

          見上げてごらん 夜の星を
          ぼくらのように 名もない星が
          ささやかな幸せを 祈ってる

           手をつなごう ぼくと
           追いかけよう 夢を
           二人なら 苦しくなんかないさ

          見上げてごらん 夜の星を
          小さな星の 小さな光りが
          ささやかな幸せを うたってる

          (作詞 永六輔  作曲 いずみたく ‘62)

 

コメント (2)
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