以前から気になっていた、ある精肉店が経営する洋食屋へ。
ランチ+カレーのセット。
ハンバーグ・カニクリームコロッケ・ロースハム・鶏から揚げ。白ごはんをカレーにするのだ。
ただただニンマリ…
お子様ランチの頃から、味覚の進歩ないぢゃないか・・・?
ほっといてもらおう。
最初に出て来たコンソメスープ。
ちぇっ、スプーンの上にこぼしてやがらぁ。
失礼ながら、平野町のガスビル食堂で出て来たコンソメの味を熱く思い出すような味。
ツレがたのんだセットには、ポタージュ。
たっぷりあるのはいいけれど、何度も煮かえしているのだろう、
モロモロになっていて、どこか焦げくさいとくる。
ツレは二口、三口であきらめた。
ランチのレベルに文句などありません。煮込みっぽいハンバーグはご飯に合う。
洋食とはご飯に合うかどうかが善し悪しの分かれ目。
クリームコロッケの下にはタルタルソース。
これで750円は、まずまずなんぢゃないでしょうか。
ソースポットで出てくるクラシックなカレー。
う~ん、昔懐かしいカレーとでも申しましょうか。
煎ったカレー粉のスパイシーさが前面に出てるヤツ。
まぁ、これはこれで嫌いではありません。
ツレがたのんだレディースセット。
一番うまかったのは、大粒のイチゴだったとのこと。
隣席にオムライス2つを頼んだ夫婦者がいて、窓の外の提灯が趣味悪いとぶつぶつ言い出し、
僅かな時間なのに、女性はすごい剣幕になり、
「もう出よ!こんなにオムライスで待たされたの初めてや!」と帰って行った。
先に入っていた我々の料理もまだだったので、さほど待っちゃいない。
しかしま、この夫婦のおかげでさらに場末感がアップした。
手にした塩は、振れども微動だにしない。
パラパラにしたはずの塩が再び岩塩化しているといえる。
窓ガラスは長らく磨いていないようで、すりガラスめいて。
窓辺には埃をかぶった模造フラワーが冷たい風にふるえていた。
客席はガランとしているのに、主人一人でまわしているので、メチャクチャ忙しそう。
なんとか人員を増やさねば、到底「掃除まで」たどり着かないだらう。
この店に今一番必要なのは、清潔感だらう。
店がこうも煤けていては食材への信用さえ揺るぎかねない。
阪急宝塚線、梅田から僅かな距離にある某所。 これだけで分かる人は分かるだろう。
あちこち食う中には、こうした失敗の日もある。
というか、そんなんばっかりや。
そうして時折、ほんとのたまに、夢見るような美味いもん食って
人生をたのしめる、そういう人に私はなりたい。