売り場へ行くと、昨日は大豆だったが、今日は、ジャガイモが、入り口に入ってすぐ!に、ところ狭し、と並んでいた。
じゃが芋ゴロゴロじゃが畑。
おおーッと!これだけでも、気分は すっかり北海道~だ。
「好評につき、北海道フェア、第二弾を開催いたします」
店内放送でもって、幕は開いた。
どどーっと客が押しかける。
普段、あまり見慣れない顔ぶれもいる。
荷物もデ~ん、とプラットホームに届いている。
お客様の波を掻き分けながら、積荷をせっせと補充・・・できないんだわ、これが。
「あの、お忙しいところ、すみませんが、ちょっと、見てくれませんか?」 (きたっ!)
お客に、言われるままに、「来てくれ!」といわれる場所まで、ついていった。
店の一番奥だった。
「黒酢がいいって、聞いたんですけど。どれがいいか、見てくれませんこと?」
年配のお客様だ。
どれが、といわれても、どれも、試したことなどない・・・。
仕方がないので、月間奉仕品をお勧めした。
「これなど、いかかですか? いつもより、お得な価格になっておりますが」
婦人は、値段を見て、不服そうな表情を浮かべた。
「これ、値段が安いから、よくないんじゃないの? 私、上等なのが、いいのよ」
なにも、それが一番、安かったわけではない。
価格としては、真ん中の上じゃ。
定価なら、もっと上。
婦人は、一番、高い値が付いた 黒酢を迷わず、かごに入れた。
「私、これにするわ。一番、質が良いのが いいから」
そう言うと、レジへ向かって立ち去ったのだった
わざわざ、手を止めて、付き合ったのに。
私って いったい何だったわけ?
今日の教訓
プライドが高そうな婦人を接客する際の
方程式; 高い=高級 安い=品質が悪い
プライドが高そうな 婦人は要注意!!値が張るものをお勧めしませう。