日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

子供たちへ~

2011-03-04 06:32:56 | Weblog

 動物当て連想ゲームをしている最中のこと。

 「リスって英語で何て言うんだっけ・・・?」

 「リス・・・? え~っと・・・・」

 ECCでは、義務教育はおろか、高校、大学、大学院でも(当然かっ)習わない英単語が多数、テキストの中に登場する。

これまでにも、私がECC英会話講師になって初めて学んだ英単語、例えば そろばん、浮輪、そして数多くのハ虫類や動植物が登場した。

30代も後半になってから、これらの英単語を覚えた訳だけど、哀しいことに時間の経過と共に。。。忘れる!!!こともある。

或いは、ド忘れ?

昨日のレッスン。

一瞬、思い出せそうで、出てこなかった。

「sで始まる筈。えっとねぇ・・・s squ (いい加減な発音では言えない)ちょっと待ってね、巻末の英単語に掲載されていないか、調べるから」

小学校4年生のお兄ちゃん。

「僕も!」と私と一緒になって、この単語を探している。

「載って無い…ねぇ。この学年で習った単語しかない・・・か。確か、3年生で習った単語だったと思うんだけど」

私がそういうと、お兄ちゃんは、弟さんに「ちょっと貸せ!」と言い、2年生用のテキストを手に取り、探し始めた。

私も一緒に覗きこむ。

「これじゃなかったと思うんだけどなぁ…昨年のテキストよ」なんて、言いながらー。

英語の先生が分からんの~? という弟さんに、「そうだよね」というしかない。

このテキストに無い!と分かると、お兄ちゃんは、昨年のpicture dictionary (英単語帳)を取り出した。

「あった! 先生、流石やん! 先生が言う通り、あったよ! 去年の本に!!!」

聴いたか、この台詞。

先生、流石やん!

勿論、先生である私が悪い。

自分が一年前のレッスンで教えておきながら、ド忘れした事が悪い。

弟さんが言っていることが最も!!!なんだよね。

英語の先生が英単語を忘れてどないする~それでもプロか!!って誰だって思うよね。

恥を忍んでこんなことを書くのは、何故かというとー

私はお兄ちゃんの態度や台詞に この年齢にしては、成熟した精神面というか、「大人」を見たからだ。いや、最近では 大人こそ、猫に追い詰められたネズミを更に追い詰めようとするようなタイプが多いように思うから。

「先生なのに、分からないの?」みたいなこと、ひとことも!!!言わなかったんだ。

一緒に調べてくれて、過去のテキストまで探してくれて(必ず何処かに載っているからって)

挙句の果て、「先生が言う通り、昨年のテキストにあった。先生、流石やん!」

と、褒めてフォローしてくれるなんて…!

小学校4年生の男の子が先生をフォローすることまで忘れない、繊細で優しい心。

私はとても、とても…感動してしまった。

この子は将来、周囲に気を配り、とりまとめ、皆を引っ張って行く、そんな大人になる!!!と確信している。(今だってそうだから)

想いやりや優しさって、大人になって突如、現れることじゃない。

このまま、まっすぐ成長していってね。

あ、そうだ。

「お母さん、大人なのに、なんで小学校4年生の算数ができないの?」

教科書を見せ、「分からないわー」と言われれば、私は、こんなことを平気で口にする子供でした。

繊細な部類に入ると思っていた自分でさえ、こうだったのだから。

自分の勉強不足と同じくらいに、生徒さんの心の美しさ、繊細さに心打たれた私なのでした。

 

最後に、もう一つ。。。

英語無料サイトの書き込みを見ていても、「5日前に覚えた筈の英単語が、もう出てこない、忘れてる! ショック!」みたいなものって多い。

認知症のおばあちゃん。30分前に夕食を終えたことは忘れても、90年前のことは、物凄くよく覚えている。

だからー

何か新しいことを学び始めるのに、遅すぎることはないけれど、出来れば、子供の頃にしっかり学んでおいた方がいいよ!

子供のころに記憶した事柄は、比較的、大人になっても覚えているものだから。

私も定期的に、復習しなきゃね!!!

他の先生達はド忘れしたらケータイ辞書でパッと調べるらしいけど、私はケータイないので、せめて電子辞書の電池を交換して持参することも大事だわ~と思ったのでした。

あぁ、なんて学ぶことが多い、数時間だったのでしょう。

子供たちへ

あなたたちが私にとって一番の先生のような気さえします。

ありがとね!

 

すず

Comments (2)
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